スキルシェアのすすめ

自分の価値を知りたいと思っている人に オススメなのが「スキルシェア」の副業です。

仕事の概念が大きく変わりつつある中、企業に求められるシニア人材になるには中高
年のうちでもできるだけ早くからモデルチェンジする必要があります。
モデルチェンジでよく言われているのが“学び直し”ですね。
“学び直し”ができる人は、40代以降に会社に残る場合も、転職する場合においても歓
迎されます。

会社に残りたいと考えている管理職であれば、改めて専門的なマネジメントスキルを
磨くことで、今後の環境変化にかかわらず成果を上げる力を身に付けることが出来る
でしょう。

また、転職を考えている管理職ならば、自分のこれまでの成果だけではなく、新しい
環境で果たして何ができるのかを具体的に先方に伝える必要があります。
汎用的なマネジメント力に加えて、プレゼン力や文章力、コミュニケーション力など
発信力のスキルアップも大変重要な要素となります。

20代の転職とは異なり、中高年の転職には即戦力が求められます。
自身の能力を言葉で売り込めなければ、転職市場を生き残るのは難しいといえるでし
ょう。

こうした方々の中には自分が持つスキルの価値がわからないという人もいるでしょう。
自らを知る方法としておすすめするのは「スキルシェア」の副業です。

「本業のスキルを生かしながら、業務委託でさまざまな会社で働いてみると、自分の
スキルの汎用性や価値がわかります。
それだけでなく、他社で働いた経験や学びが個人の成長にもつながるのです。

近年、副業を解禁する企業が増えていますが、その背景には、他社で得た知見を自社
でも生かしてほしいという企業側の狙いもあります。
副業禁止の会社であれば、社内で新たなチャレンジができる別部署で、新規プロジェ
クトの立ち上げや、事業計画策定に携わることも勉強になるでしょう。

仮に社員の学び直しや新たな挑戦を認めず、ルーチンワークだけを求める会社に勤め
ている場合はスキルシェアにつながることがないため、ある意味要注意だと言えるか
も知れませんね。
本人のキャリア形成にとってマイナスになる可能性があるので、社員の成長や挑戦を
サポートする企業への転職も一考かと思われます。
自分の勤務先が定年まで残るほどの価値があるか否かを、自社の取り組みによって見
極める必要がありそうです。

今のところ、ほとんどの企業は自社が求めるシニア人材の明確な像を描けていない状
況と言えます。
ですから、中高年のみなさんには是非とも“シニア人材のロールモデル”を目指してほ
しいと思います。
特に会社に残る人は、若手と適切なコミュニケーションを取りながら、ともに成長し
ていくのが理想だと言えます。

会社に残るか、転職するかの選択はご自身でお決めいただくことになりますが、自身
のスキルアップと思い定めてポジティブに捉えていただければ幸甚です。

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