ポイント投資について

今、日本では「ポイ活」が大流行です。
「ポイ活」とは、ポイントを貯めたり使ったりして活用することで、日本の2020年度の国内ポイントサービス市場規模は2兆円を超え、今後も拡大し続けることが予想されています。(矢野経済研究所より)

金融広報中央委員会が行なった「金融リテラシー調査2019」では、支払方法としてキャッシュレス決済へ移行する場合の動機は?、との質問に対して、「ポイントなど特典がより大きくなるから」と回答した人が最も多くなっています。
皆さんご存じの「マイナポイント事業」も、政府が、マイナンバーカードの普及促進やキャッシュレス化の促進、消費の活性化を目的に実施し、申請者には選択したマイナポイントが還元されました。

今やポイントは、行動変容にもつながる大きな魅力になっています。
そこで今回は、「ポイント投資」についてのお話もぜひに、と考えた次第です。
まずここでは、スマートフォンを使って、付与された共通ポイントやボーナスを使った投資・運用の疑似体験が気軽に楽しめるアプリ・サービスを三つピックアップいたしました。

いずれも投資と同じく、ポイント・ボーナスは増減するため元本保証はありませんが、運用追加、引き出し(交換)はいつでも可能で、手数料なしのサービスです。

1 楽天PointClub「ポイント運用」
※人気No1、ユーザー数最大の500万人突破
楽天ポイントを運用ポイントに移行し、運用コース(アクティブコース・バランスコース)から選択できます。

2 PayPay「ボーナス運用」
※今、最もホットなQRコード決済アプリ 運用サービス
PayPayボーナスの使い方を利用設定し、運用コース(チャレンジコース・スタンダードコース)から選択できます。

3 dポイント「ポイント投資」
※テーマが魅力、グリーン・エネルギーやヘルスケアなど多彩
dポイントを運用ポイントへ移行し、運用コース(おまかせ運用のアクティブコース・バランスコース、orテーマで運用)のいづれかを選択できます。

これらはすべて、取引口座の開設は必要ありませんが、希望する場合は、スマホ、ネット証券会社が提供している「ポイントを活用できる本格投資サービス」があり、実際に利用することも可能です。

現在、日本の家計における金融資産構成は、現金・預金が54.3%を占め株式は10%、投資信託は4.3%しかないのが実情です。
米国は、現金・預金は13.3%、株式は37.8%、投資信託は13.2%となっています。(日本銀行の資金循環の日米欧比較2021より)

行動経済学的分析によりますと、日本人の行動バイアスは、損失回避傾向が強く、投資を控える人が多いとのことですが、シニア層に必要な「金融リテラシー」を学び直すことも必要です。
そしてデジタルシフトへの適応力を高めるためにも、このようなアプリを愉しんでみてはいかがでしょうか。