幸福学について

私たちが目指している「Well-being」を辞書で調べてみますと、幸福、健康(身体的・精神的・社会的に良好な状態)、よりよく生きること、とあります。

先日、「幸福学」の研究をされている、慶応義塾大学大学院の前野隆司教授の著書 講談社 現代新書で発刊されている「幸せのメカニズム」実践・幸福学入門を読みました。

幸福はダイエットと似ている。ダイエットの基本は「気合いでやせること」ではなく、最初にやせるメカニズムを理解することが大切である。例えば「筋肉を作れば代謝が増える」というからだの特性の理解。「人間はついつい食べ過ぎる」という脳の特性の理解。「急にやせるとリバウンドする」というからだと脳の相互作用の理解。「炭水化物は脂肪に変わる」という科学的事実の理解。システムとしてダイエットの全体像を理解してから実践すればやせられる。

ただ、知識だけではぜんぜんだめで実践が極めて重要であり、体質もそれぞれ違うので自分に合ったダイエット法を試してみないとわからない。知識と実践のバランス。幸福とダイエットはよく似ている、と記されています。

ここで、早速ながら本題の結論になりますが、前野教授は「幸福学」研究の結果、幸せになるためには「四つの因子」が関係していることが分かったそうです。

では、その「四つの因子」とは何かが分かるよう、「QOL雑学クイズ」四択問題として下記に一問クイズをお出ししましたので、どうぞ回答してみてください。

【問1】「幸福学」の研究では、幸せになるためには「四つの因子」が関係していると言われています。さて次の語句の内、四つの因子として不適切なものが一つあります。さてそれはどれ?

A:「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)。
B:「ゆるせない!」因子(不寛容と怒りの因子)。
C:「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)。
D:「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)。

解説 前野教授は、「四つの因子」と幸せには相関関係があると発表されました。答えはBです。
B :の「ゆるせない!」因子は、幸せとは最もかけ離れた不寛容因子で不適切です。
あと一つの幸せ因子は、「あなたらしく!」因子(独立と自分らしさの因子)です。
人と自分を比べすぎず「ありのままに」と考え、自分軸を持っている人は幸せです。
多くのデータ解析の結果、「心的幸福には4つの心的要因が寄与していること」がわかったのです。

いかがでしたでしょうか?システムとして「幸福」になるための全体像は理解できましたでしょうか。
あとは、実践あるのみです。
QOLは多様性そのものです。「四つの幸せ因子」を意識しながら、自分に合った「幸福」を叶える方法を試してみてはいかがでしょうか。
そして、心豊かな人生を自分らしくマイペースで愉しみましょう!