家計を楽にするライフスタイル

さて、今回の話題は「家計を楽にするライフスタイル」についてのお話しです。

私たちQOLジャパンの活動目的は、QOLを高めて well-being を叶えることですが、QOLを高めるために私たちは日々、一人ひとりが自律的な活動を通して、下記の3つの社会課題に取り組んでいます。

①生命の質(Healthcare)  健康寿命の延伸
②生活の質(Sustainable) 資産や環境などの持続可能な生活基盤づくり
③生き方の質(Lifestyle)   生きがいづくり

自律的な活動とは、「自ら考え、自ら行動する」ことを指していますが、今回は特に、②の資産(家計)についての持続可能な生活基盤づくり、をテーマにしてみたいと思います。
具体例として、筆者が日常的に行っている「家計を楽にするライフスタイル」を5項目選んでみました。

スマートシニアを目指している筆者が、これまでにやって良かったと感じている取り組をご披露させていただきます。
アプリのインストールや登録設定など、最初の取りかかりだけ少し頑張れば結構、効果や利便性もあり、シニアの家計にとっても優しい優れものです。

①家計簿アプリ(マネーフォワードなど)を使って家計の見える化をする。
※家計簿・資産管理 アプリ利用率 №1の優れもので、これ一つで銀行口座の残高や買い物で使ったクレジットカード、ポイントに至るまでのお金の出入りが日々確認できます。

②支払い方法はできるだけキャッシュレス決済を利用する。
※毎月の決まった支払いは還元率の高い(1%以上)クレジットカードで行ない、○○経済圏などの共通ポイントが効率よく貯まるカード(2枚ほど)に集約しています。その他、電子マネーやQRコード決済なども利用してポイント活動(ポイ活)を行っています。

※共通ポイントとは汎用性の高いポイントのことで、「楽天ポイント」「dポイント」「Pontaポイント」「Tポイント」「PayPayポイント」「Vポイント」を指します。

③スマートフォンでアプリを積極的に活用する。
※ショッピングや外食時にはできるだけ専用アプリを活用し、割引クーポンやポイントサイトを使用しています。
一例として、マクドナルドのモバイルオーダーでクーポンを使うと、プレミアムローストコーヒーM(ホットまたはアイス)が通常の180円 ⇒130円となります。

※ある調査によると、50代以上でスマホにインストールしたアプリの数は1ユーザーあたり平均70個台となっているそうですが、わたしも100個以上のアプリをインストールしています。歩数計機能やゲーム機能を持ち、歩くだけで特典やポイントが貯まるアプリなどは、健康管理・運動の動機付けにも役立っています。

④所有から利用へ、消費行動を変える。
※カーシェアリングやサブスクリプションなどを活用して、どうしても必要な物以外は所有しないようにしています。
例えば、カーシエア会員となることで、車の購入費用や駐車場代、ガソリン代、保険料、税金などの維持費がかからなくなりました。

⑤学習習慣を持ち続け、自分への投資をしている。
※日経の「 マネーのまなび」(新聞・TV・YouTube)」を見たり、口座を開設している金融機関の顧客向けのオンラインセミナーなども時間があれば積極的に受講して、金融リテラシーを学んでいます。
正しい知識を身に付けていれば、万が一の場合は支援の申請を行ったり、制度を利用して、適正な控除を受けることができます。

それぞれ、できることとできないことがあると思いますが、すべて愉しみながら行なっているものです。もし、ご興味がおありでしたら、ぜひ体験していただければ幸いです。

以前にご紹介した「ファイナンシャル・ウェルビーイングの状態」をつくり出すことは簡単ではありませんが、あまりストイックにならない範囲で楽しみながら、ボチボチとマイペースで行うことが長続きするコツです。

これからは、何ごとも「質の時代」になるのではないかと思っています。
自分らしく、より良く生きる!ために、持続可能な生活基盤づくりは欠かせません。
シニアにとって、節約や倹約などは必要でしょうが、過度に行うことなく、できることを行いつつ、ただQOLを高めるための趣味や仲間とのつきあいなどの愉しみは無くさないよう、「メリハリ消費」が大切です。

最近、書店の本棚など、置かれている本の種類を見て驚くことは、健康や自己啓発の本とともに、お金に関する書籍の何と多いことかとびっくりしています。

皆さんは、今話題の文庫本で、原田ひ香さんの著書「三千円の使いかた」(中央公論新社)という本はご存じでしょうか?
2022年の年間ベストセラーランキング 文庫部門第一位4冠達成、何と86万部突破という小説で、2023年1月7日よりドラマ化もされているそうです。
昨今の「お金」に対しての関心の高まりとともに、大変な評判です。

文庫本の表紙(帯)を見ると、知識が深まり絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説と書いてあります。

解説には、就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか? (解説)垣谷美雨

この本は、主人公のおばあちゃんが言った「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」、という言葉から始まる、お金にまつわる家族小説です。

自分自身を顧みると、日常の生活では無駄遣いをしない倹約家のようですが、実はついつい甘えて、ご褒美だらけの生活になってしまいがちです。
この「三千円の使いかた」を読んでみて、再度、今の自分のお金の使い方や生き方を考えるきっかけとなりました。

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)は、個人の収入や財産を基に算出される生活水準とは分けて考えられるべきものである、と言います。
QOLは多様性そのもの。一人ひとりのライフスタイル、その時々のおかれている状況や環境、価値観によって異なります。

自分にとって、ご家族にとって価値のあるお金の使い方って?
何かこのテーマは難しいことになりそうですので、今日のところは、ご家族やお世話になっている方へ、感謝の意味を込めて「三千円のご褒美」をプレゼントされてみてはいかがでしょうか。
きっと大切な人の笑顔がみれるかもしれません!