学びのスマートシニアを目指しませんか!

さて、今回の話題は「学びのスマートシニアを目指しませんか!」というお話です。

先日の日本経済新聞に、「スマートシニア」デジタル身につけ活躍多彩に!、という見出し記事が掲載されていました。内容は、積極的にデジタル技術を取り入れて、よりアクティブな生活を実践する高齢者が増えている、という記事です。

ここ数年にわたるコロナ禍で、人が集うリアルな生活が制限された結果、これまでに無かったデジタル化が一気に進みました。
今まで聞いたことのない専門用語が飛び交い、経験したことのない革新的な技術が登場し、急激な価値観の変化を伴う新たなデジタル社会が到来しました。

新しい生活様式の中、学生はオンラインでの授業に、ビジネスマンはリモートワークとなり、そして会議や交流はもっぱら Zoom(ズーム)や Teams(チームズ)などのコミュニケーションツールが使われるようになりました。

学習教材は教育用コンテンツなどと呼ばれ、これまでのリアルな学習方法に加えて、「eラーニングなどの情報技術を用いた学習」や「オンライン(LIVE) 配信で学べる講座」なども急速に増えました。

本当に驚くほどの勢いで世の中は様変わりし、データ化された質の高い知識や情報が簡単に手に入り、多様な学びの機会を得ることが出来るようになりました。

人によって興味の対象は異なりますが、魅力的な無料のオンライン視聴セミナーも多く、知的好奇心を満たしてくれます。
リアルとオンラインどちらでも視聴できる「ハイブリッド型」の講演会やシンポジウムなども日々開催されています。

ちなみに、わたしがここ数ヶ月の間で視聴したオンライン講座の中にも、ちょっと気に止まったセミナーがありましたので、ここで二つ紹介させていただきます。

一つ目は、京都大学創立125周年記念 京都大学春秋講義(令和4年度春季講座)で、AIと向き合う「伝統とテクノロジーの融合によって切り拓くこころの未来」という熊谷誠慈 准教授の講演です。
京都大学の春秋講義は、卒業生でなくても、京都在住でなくても、申し込みすればオンラインで受講できますので、いつも楽しみです。
もし興味のある方は、Youtube(ユーチューブ)で、「京都大学春秋講義」と検索すれば、これまでの講演がいつでも無料で視聴できます。

二つ目は、先月の「日経イベント&セミナー」で視聴した「デジタル田園都市国家構想によるスマートシティの本格実装」という無料のオンラインイベントです。
スマートシティ・インスティテュート主催、日本経済新聞社共催のフォーラムで、地域の well-being 実現に向けた「デジタル庁の取組み」や、住民の幸福感を高めるスマートシティについて、詳しく知ることができました。

学ぶ意欲と、インターネット環境、パソコンやスマートフォンなどのデバイスさえあれば、一般人には敷居の高い産官学医などの研究機関が配信するWEBセミナーも、普段滅多に会えない世界的な著名人の講演なども視聴することが可能です。

さすがに視聴をするためには、申込登録が必要な場合がほとんどですが、その時には当法人名で登録するなど、会員であることが大変役に立ちます。
また、忙しくて LIVE での視聴ができない場合でも、後からアーカイブ配信を視聴できるものまであるので助かります。

私たちシニアにとっては、まだまだデジタル端末の扱いにはストレスを感じることも多く、何と言ってもリアルが一番で、慣れ親しんだアナログ的なものには愛着があります。また、社会が必要とするものであっても、なかなか新たなことにチャレンジしたり学び直しをするのは億劫なものです。

しかし、未来をより良く生きていくためには、デジタルシフトに適応していく能力「変化適応力」が必要になってきます。
そのためには「学習習慣」が大事で、学び直しを通じて身に付けていくしか他ありません。

有料ですが、世界最大級のオンライン動画学習サービス「Udemy(ユーデミー)」などを、会社からの勧めで学習教材として学び直し(リスキリング)のために利用している方もデジタル系で多いとお聞きします。

私たちシニアでも最近では、個人の趣味や嗜好、好奇心のもとに、無料の動画配信サービス「Youtube(ユーチューブ)」などを見て楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。また、ご家族や仲間との連絡には「LINE(ライン)」を使用している方も多くなっています。

その他にも、日々のお支払いをキャッシュレス決済でされている方、多彩なアプリを日常使いで活用している方など、あきらかに「スマートシニア」の方が増えてきているようです。

私たちシニアにとって、好奇心のおもむくままに、自分が興味のあること、好きなことにチャレンジすることは、心身の健康のために大変有効とされています。

特に、認知機能の低下を緩やかにする要素として「知的好奇心=学び」と、人との「会話=つながり」の機会をもつことは、QOL(生活の質)を向上させ、脳の健康維持を図る上で大切な要素となります。

変化に適応するために、そして今を愉しみ、直ぐそこまで来ている「より良い未来」を自分らしく心豊かに楽しめるよう、リテラシーを学び直して「スマートシニア」に挑戦しましょう!

前の記事

中高年男性必見!