地球環境3択問題 Part1

さて、最近では、環境意識が高まり、自然と共生する「エコ」な行動が脚光を浴びることもしばしばあります。
今回の話題として、持続可能な社会を目指して日々の暮らしにも影響する地球環境問題について知っていただこうと、2回に渡って3択クイズをお出しします。
どうぞご自身のスキルアップに繋げてみてください。
問題は全部で10問ですが、前後半それぞれ5問ずつに分けて出題と解答・解説を行います。
今回は前半戦の1問から5問の出題です。
では、スタートしましょう。
答えと解説は問題の後ろににあります。

■Q1 太陽光発電導入量が最大の国は?
(1)ドイツ (2)日本 (3)中国

■Q2 家庭内で待機電力が大きいものは?
(1)テレビ (2)冷暖房エアコン (3)ガス温水器

■Q3 ミレニアル世代の特徴として誤りは?
(1)貯蓄志向が薄い (2)つながりなどを重視 (3)家・車の所有への関心が薄い

■Q4 10分間のアイドリングをやめて1カ月続けるとガソリン代の節約額は?
(1)約700円 (2)約1500円 (3)約3000円

■Q5 国内の家庭、店舗などから1年間に出るごみの量、1日1人当たりだと?
(1)約500グラム (2)約1キログラム (3)約3キログラム

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では、ここからは正解と解説をします。
■A1 太陽光発電は再生可能な自然エネルギーの代表格です。
世界中で普及が進み、IEA(国際エネルギー機関)によると、2019年の世界の太陽光発電の累積導入量は国別シェアで上から中国約33%、米国約12%、日本約10%、ドイツ約8%となっています。
ドイツは再生可能エネルギーによる発電が全体の4割を超えています。
ただ電力需要は国内総生産(GDP)との相関が強く、世界2位の経済規模を持つ中国が太陽光発電量でも上回っています。
太陽光発電パネルのシェア上位3社も中国企業が占めているのが現状です。
中国ではエネルギー消費量の約6割が石炭で、資源の制約や大気汚染などの問題から太陽光発電への移行を進めています。
習近平国家主席は20年の国連総会で「30年までに二酸化炭素(CO2)の排出をピークアウトさせ、60年までにカーボンニュートラルを達成する」との目標を示しています。
<正解は(3)>

■A2 節電で話題に上ることの多いのが「待機電力」。
省エネルギーセンターの調査によれば、1世帯の平均年間消費電力量のうち約20分の1が待機電力となっています。
回答者では年配層よりも若者の方が正解率が高く、若者世代の環境への意識の高さが表れたと言えます。
待機電力の半分を5つの電気機器が占めています。
1位は19%のガス温水器(ガス給湯器、ガス給湯つき風呂がまを含む)で、2位はテレビ(10%)、3位は冷暖房エアコン(8%)、4位は電話機(8%)、5位はDVDレコーダーなど録画・再生機器(6%)となっています。
ガス温水器は構造上、電源をコンセントから簡単に抜くことができないので「主電源」を切るようにしましょう。
また、冷暖房エアコンもシーズンオフ時には電源をコンセントから抜いておくと節電には有効と言えます。
<正解は(3)>

■A3 ミレニアル世代とは2000年以降に成人を迎えた世代を指します。
子どものころからインターネットが普及し、デジタル機器の利用にも手慣れているのが特徴です。
米国の研究によると、この世代は環境・社会問題に関心が高いとされ、他者とのつながりを重視する傾向があります。
ミレニアル世代にはシェアリングサービスが人気なことから、マイカーの所有にさほどの関心を抱かないと分析されています。
日本のミレニアル世代は物心がついたときから景気低迷や就職氷河期などを経験した人が多く、バブル期に社会人や大学生だった50代以上に比べて堅実で貯蓄志向が高いとされています。
<正解は(1)>

■A4 アイドリングとは、自動車をエンジンをかけた状態のまま停止することで、排気量2000ccのエンジンを10分間アイドリングすると、エアコンを切った場合で130ccの燃料を消費します。
1カ月(30日)続けたとすると3.9リットルを使う計算となり、レギュラーガソリン1リットル=176円(税込)で計算すると月700円ほどになります。
最近になって停止したときに自動的にエンジンが止まる機能の付いた車が増えています。
信号が多く、ストップ・アンド・ゴーの運転を繰り返す街中では燃費を節約できると言えるでしょう。
また、アイドリングストップするとCO2の排出抑制や騒音軽減にもつながります。
回答では(2)の約1500円を選ぶ人が全世代を通じて多く、正解率が高かったのは50代(男女ともに32%)の方たちでした。
<正解は(1)>

■A5 環境省の発表によると、日本国内で1年間に出るごみの量は、2018年度で4272万トンと東京ドーム約115杯分になります。
1人1日当たりでは918グラムに達する計算になります。
この数値は年々減っているものの、「日々の生活ごみは、マイボトル、マイバッグを持ち歩いたり、必要な分しか買わないなどの工夫でこれからも減らすことができます。」と言われています。
20代は42%が正解を選んだのに対して、50代、60代の正解率はいずれも25%と低くなりました。
若年層の正解率を男女別に見ると、20代男性が44%に対し20代女性は39%、30代男性38%に対し30代女性30%となり、いずれも男性が女性を上回わりました。
<正解は(2)>

いかがでしたか?
問題と解答をご覧いただき、地球環境にかかる現状や諸問題について理解が深まれば幸いです。
次週は後半戦の5問をお届けしますので、どうぞお楽しみに!