人生を成功に導く「運のいい人になる方法」とは

さて、今回の話題は「運のいい人になる方法」についてのお話です。

「運」とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指します。(ウイキペディアより)

運という言葉で連想することといえば、神社・寺院でのおみくじが思い浮かびますが、大吉がでたり、また商店街の抽選会や宝くじなどが当たったときには、今日は付いている(運がいい!)と、ついつい言ってしまいます。

わたしはというと、往年のミュージカル映画が大好きですので、オードリー・ヘプバーンの「マイ・フェア・レディ」でスタンレー・ハロウェイが歌っていた挿入歌(日本語訳)のフレーズ、「運がよけりゃ、運がよけりゃ、運がよけりゃ・・・」のところが好きで、いつも口ずさんでいます。

おそらく、ほとんどの方々が「できれば、運がいい人生をおくりたい!」と願っておられると思いますが、先日ふと立ち寄った書店で、この「運」について書かれた本が目にとまり、読みやすかったこともあり衝動的に買ってしまいました。

この本は、脳科学者で医学博士でもある中野信子さんの著書で、新版 科学がつきとめた「運のいい人」という本でした。
最初に、パラパラッと新版に寄せてのページを読むと、そこに松下幸之助さんのことが書かれていたことも興味を持った一因でした。
松下幸之助さんは、現在のパナソニックホールディングスを創業し、一代で世界的な企業へと成長させた経営の神様ですが、今に伝わる話として、採用試験で必ず最後に聞く質問がありました。
それは、「君は運がいいか?」という質問でした。
そして「はい、運がいいです」と答えた人のみを採用したそうです。

わたしも、関西に本社がある企業に勤めておりましたので、この逸話はよく聞いており、ついつい引き込まれてしまったわけです。
ですからその影響からでしょうか、わたし自身いつも「自分は運がいい!」と勝手に思い込んで、これまで生きてきたところがあります。
思い込みとはおもしろいものですね!

この本の内容を見てみますと、“なるほど“ と思うようなことが載っていましたので、要約して目次だけを並べてみますと、

第1章.運のいい人は世界の中心に自分をすえる
第2章.運のいい人は「自分は運がいい」と決め込む
第3章.運のいい人は他人と「共に生きること」をめざす
第4章.運のいい人は目標や夢を「自分なりのしあわせのものさし」で決める
第5章.運のいい人は祈る
エピローグ.運のいい人は自分の脳を「運のいい脳」に変える

本書では、科学にもとづく「運のいい人」とはどういう人か、運がいい人が日頃から行っている習慣をわかりやすく解説されています。なかでも、いくつか気になったところがありましたのでご紹介しますと、

まずこの本は、運がいい人には、共通の行動パターンや考え方があり、それを脳科学の観点から明らかにしていくという趣旨の本ですが、そのままに抜粋して引用致しますと、「運・不運というのは、だれの身にも公平に起きていて、その運をどう生かすかに少なくとも人は主体的にかかわっていける、というのが私の考えです」
「ごく大ざっぱにいうと、運がいい人というのは、だれにでも公平に降り注ぐ運をより多くキャッチできる人、また、より多くの不運を防げる人、あるいは不運を幸運に変えられる人でしょう」

運がいい人といわれる人たちをよく観察すると、共通の行動パターン、物事のとらえ方、考え方などがみえてきます。
結局、運というのは、その人がもともともっているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わるといえます。
だとするなら、その人の考え方や行動パターンを決める脳そのものを「運のいい脳」にしてしまえばよいのです。

以前は、人間の脳は「成人になったら脳細胞は増えず、減る一方」と考えられていました。
しかし、1998年、スウェーデンのエリクソンとアメリカのゲージにより、大人の脳の中でもシナプス(神経細胞間の接合部)が新しく生まれていることが発見されました。
また、人が新しい経験をし、脳が新しい刺激を受けることで、脳の中はどんどん変化することもわかっています。これを脳の可塑性(かそせい)と呼びます。
つまり、私たちは何歳になっても脳を育てていけるのです。

ではどうしたら脳を変化させることができるのか?
「運のいい脳」にすることができるのか?

そのひとつが「祈り」です。
よい祈りが、脳にプラスの影響を与え、脳内によい変化をもたらせます。
しかし、毎日の行動や考え方に影響を及ぼすほどの脳の変化を期待するなら、たった一度の祈りでは効き目はありません。

人間の細胞が入れ替わるには、約3か月かかるとされています。

骨などの硬い組織の場合は、もっとかかるとされていますが、皮膚や筋肉などは3か月ほどです。
脳のほとんどは脂肪でできているので、脳の細胞も3か月ほどで入れ替わるといえるでしょう。
そこで「祈り」を習慣化させるのです。

私がおすすめしたいのは、朝と晩の一日2回、お祈りする方法です。
朝起きてすぐに朝日を浴びながら祈れば、セロトニン(気分をリラックスさせてメンタルを落ち着かせる脳内物質)の分泌が促されます。
朝は夜より前向きな気持ちになりやすいので、未来に目を向けた「将来なりたい自分」「成し遂げたい目標」などについて集中して祈ります。
ちなみに、最近の研究で、人間が未来をいきいきと思い描くときに、海馬の活動が活発になることがわかっています。
※海馬は「記憶」の回路で中心的な役割を果たす部位です。

そして夜は、その日一日を振り返り反省します。
「将来なりたい自分」のために、「成し遂げたい目標」のために、今日は何ができたか、を考え、続いて明日できることを考えるのです。

目標や夢を叶えるためには、毎日しっかり意識して祈ることが大切です。
これを続けていけば、毎日の祈りの習慣によって脳はよい変化を遂げ、「運のいい脳」になっていきます。

○運のいい人は、積極的に運のいい人とかかわる。
「自分が運がいい」と思えるようにするには、いつも運のいい人のそばにいる、というのもひとつの方法です。

人はとかく近くにいる人間の影響を受けやすいものです。
ではどうして、人はいつも近くにいる人間に似てしまうのでしょうか。
これは、脳の中のミラーニューロンという神経細胞が大きく関係しているのではないか、といわれています。
運のいい人のそばにいると、その行動パターンが似てきて、「運を呼び込む」ことができるのです。

○運のいい人は「運がいい」「ツイている!」と声に出して言う。
運のいい人は「自分は運がいい」と思い込んでいる人です。
思い込みとプラスの自己イメージをもつことで、成功する確率が高まります。

特別の根拠はいりません。根拠のない自信さえあればいいのです。
人間が何かを記憶するときには、大脳深部の海馬という部位が働きます。
人の記憶は、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚器官から海馬に情報が送られ、そこで記憶すべきものかどうか判別されます。
ですので、声に出して「運がいい」「ツイている!」と言ったり、紙を貼っておくなどは、「自分は運がいい」と脳に思い込ませるためにも大変効果的な方法です。

ただしこれらの方法は、少なくとも3週間は意識して続けるようにしてください。それはなぜかといいますと、人間の脳の中に新しい回路ができるようになるには、少なくとも3週間はかかるとされているからです。

少し余談になりますが、実はわたしもこの3週間(21日間)の継続によって、ある成功体験があります。
西亀 真さんという凄い方が塾長をされている「心眼塾(しんがんじゅく)」の塾生になって初めて体験したことですが、そのワークの一つとして、21日間継続して自分のやりたいことを行った結果、習慣となり目標が達成できたという成功体験です。
今も、「なりたい自分になるための会(なりなる会)」を主催されており、21日間何を続けるかを各人が独自に決め、月に一度のオンライン参加で楽しく発表し合って叶えていくという習慣化ワークです。
このワークはどなたでも参加できますので、もしご興味のある方は「幸せの入り口屋 公式ホームページ」で情報収集してみてください。

ところで皆さんは、イグ・ノーベル賞という賞をご存知でしょうか?
イグ・ノーベル賞は、1991年にノーベル賞のパロディー(裏ノーベル賞)として創設され、人々を笑わせ、そして考えさせる研究に対して贈られる大変ユニークな賞で、日本人が17年連続して受賞しています。

興味深いのは、この2022年度のイグ・ノーベル賞において、「“人生の成功は、才能ではなく運で決まる“という数学的な説明」という研究が、経済学賞を受賞したことです。
この研究チームは、「成功に至るために必要なのは才能なのか、それとも運なのか」という疑問からこの研究をスタート。1000人以上の人々のキャリアをシミュレートした結果、なんと「平凡ながらそこそこの才能を持った非常に幸運な人」は、「非常に才能を持った不運な人」よりも、常に成功することが数学的に示され、明らかになりました。
「強運」恐るべし!です。

ぜひ皆さんも「運が味方につくよう」、さらに「運のいい脳」にするために、今からちょっと試してみられてはいかがでしょうか。
わたしはこれからも、「君は運がいいか?」と聞かれれば、すかさず「ハイ、とっても運がいいです」と答えていきたいと思います。(ふ)