チルタイムを充実しましょう!

さて、今回は「チルタイム」を充実させよう!という話題です。

読者の皆さん方は、「チルタイム」って言葉をお聞きになったことはおありでしょうか。
「チルタイム」とは、「ゆっくりとリラックスできる時間・まったりと落ち着くことができる時間」を意味している言葉です。

「チルタイム」の「チル」というのは、“chill out”(チルアウト)のイディオム(慣用句)に由来しています。
“chill out”のイディオムは「落ち着く・ゆっくりする・のんびりする」の意味を持っていて、この“chill”を流用して“chill time”という日本独自の造語がつくられたのです。
ただし「チルアウト」の英語はありますが、「チルタイム」という英語の表現はないため、英語圏の人に「ゆっくりと落ち着く時間」の意味で「チルタイム」を使っても残念ながら意味は通じません。
「チルタイム」は日本語圏において使われている造語なために、「まったり落ち着ける時間」を意味しているのです。

「チルタイム」の使われ方
「チルタイム」という言葉は、「ゆったりと落ち着ける時間」や「まったりとくつろげる時間」の意味合いで使うというシンプルな使い方になります。
例えば、「部活の練習が終わってチルタイム中です」や「このチルタイムが楽しみで毎日の仕事を頑張っているのです」「友達とランチしながらくつろいでいるこのチルタイムこそ、最高の時間!」といった例文で使用することができます。
また「チルタイム」の「チル」だけを固定して語尾を変化させることによって、「チルる・チルする・チルしてる」といった表現で使われることもあります。
「チル」を使った造語の紹介を少しばかり…。
○「チル友」とは「一緒にいるととても気持ちが落ち着く友達」「リラックスできる友達」という意味で、心置きなく付き合える友達のことを言います。
○「チル部屋」とは、心身ともにゆったりとリラックスして過ごすことのできる部屋のことを言います。
○「夜チル」とは、夜にゆっくりと過ごすことを意味します。

では、「チルタイム」のおすすめの過ごし方をご紹介しましょう!

【チル部屋を作る】
居心地が良いと思える部屋でないとチルするのはなかなか難しいので、まず部屋を整理整頓したり断捨離するのがおすすめです。
不要な物を手放すことは、運気アップに繋がったりストレスを軽減させる効果があります。
不必要なものを手放してお気に入りのものを飾り、自分だけのチル部屋を作るというのはどうでしょうか。

【温かいものを飲む】
チルタイムに温かい飲み物を用意するのもおすすめです。
温かいものを飲むと体の内側から温まって心身ともにリラックスできますが、自宅で簡単に用意できるコーヒーや紅茶には実は覚醒作用・興奮作用があるカフェインが多く含まれています。
そのため、チルする際にはココア・お茶類・ハーブティーなどが良いでしょう。
ココアにはリラックス効果・自律神経調整効果が、ハーブティーには副交感神経の働きを促す効果が期待できます。
またお茶にもカフェインが含まれているものがありますが、黒豆茶や麦茶、ルイボスティーなどのノンカフェインのものをチョイスすれば問題ありません。

【穏やかな音楽を聴く】
音楽にはリラックス効果があるため、音楽を聴くだけで幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されリラックス効果を得ることができます。
しかしいくら音楽がチルするのに効果的と言っても、アップテンポの曲を選んだり音量が大きすぎると逆効果となりますので注意しましょう。

色々と「チルタイム」の過ごし方について紹介させていただきましたが、これらはQOLの向上とその先にある各人のwell-beingを叶えるために必要とされているものとが、結びついている感じがしてなりません。
「チルタイム」をネット検索すると、人の持つ五感を使って、ゆっくりとリラックスできる時間を過ごす方法がたくさん出て来ます。
前述したものは自宅での「チルタイム」の過ごし方になりますが、次はインドア派とアウトドア派に分けてこれはと思ったものを以下にご紹介しましょう。
まずはインドア派から(箇条書きです)
・写経
・ペットと遊ぶ
・アロマオイルを使ったサウナ

では、今度はアウトドア派
・木々の間に吊ったハンモックでひたすら睡眠
・お寺巡りで説法を聴く
・目的を持たずに場当たり的な旅行

どれも、一度はしてみたいと思いませんか?
読者の皆さんも、これはと思われる「チルタイム」の実践例があればお試していただき、QOLを向上させ、自身をより高みへと誘って(いざなって)いただければと思っています。
「チルタイム」に関しては、現代人が重要視している「コスパ」や「タイパ」といったことは敢えて重要ではなく、フィジカルもメンタルもゆっくりとリラックスできる時間を求め実践することが大切とされているため、とても贅沢でかつ、現代人の癒やしと言った一面を持っていると言えるでしょうね。