あいさつは大事です!

さて、今回は、「コミュニケーションはあいさつから」という話題です。

最近私が住まいする奈良では、少し気候が秋に向かって進み始めてきたようで、朝の涼しさがあるうちにとウォーキングをする機会が増えて来ました。

そのウォーキング中に感じたことが、今回の話題です。
私は、ウォーキング中にすれ違う私と同じようにウォーキングをなさっている方に対して、知らない相手であってもあいさつを交わすようにしています。
当然ながら私があいさつしている相手もあいさつを返してくると思いきや、そこには色々なリアクションがあり、特に表情も変えずにあいさつを返して来ない方が少数ながらおられます。
なぜ、自分の評価を下げてしまうような行動をされるのかが気になって、その人の心理について興味が湧いたため少し調べてみました。

まず、人それぞれが感じるあいさつの重要性は、個人によって異なることを押さえておかねばなりません。
それは、育成者からの教育や学校や部活での生活、地域住民の親密度など、様々な環境が影響するからだと言えます。
近年では学校での教師と生徒の関係性が崩れてきて、教師を敬う姿勢が薄れてきたことなどからも、伺い知ることが出来ます。
また、防犯上の観点から知らない人へのあいさつはしないように指導したり、中には住民同士のあいさつ禁止ルールができたマンションもあったりするそうですので、この変わりようには驚かされますね。
一昔前と比べると、世の中のあいさつへの意識も複雑になっているのかもしれません。
だからといって、社会に出ればあいさつはコミュニケーションツールの必須アイテムではないでしょうか。
そんなあいさつをしない人はどんな心理なのか、チェックしてみましょう。

あいさつしない人の心理を6つに分けていきたいと思います。
この6つを見ながら、セルフカウンセリングで自己分析してみましょう。
あなた自身に共通するものがあるかをイメージしたり、身近で当てはまりそうな人をイメージしたりすると理解が深まります。

【あいさつしない人の心理①】重要性を知らない
あいさつの仕方や重要性を理解できていない人です。
本人に悪意はありませんが、周りからは誤解されることが多いでしょう。
あいさつをされれば反応はしますが、軽く頭を下げるだけだったりして、相手への印象はあまり良くありません。
ただし、マナーや常識を教わってこなかっただけなので、きちんと重要性を教えればあいさつしてくれるようになるでしょう。

【あいさつしない人の心理②】恥ずかしがり屋
声に出してあいさつすることが、恥ずかしいと思っている人です。
自分から声をかけたり大きな声であいさつしたりするのは、本人からするととても勇気のいることなので、なかなかできません。
あいさつした方が良いことは分かっていますが、恥ずかしさや引っ込み思案な性格から、あいさつを避けてしまいます。

【あいさつしない人の心理③】無駄だと思っている
あいさつは生活において必要のない無駄な行為だと思っている人です。
合理的すぎる性格で、面倒なことは嫌いです。
人に愛想を使ったり媚を売ったりすることもしないので、あいさつも無駄な労力だと思っています。
あいさつがなくてもコミュニケーションは成立する、人間関係はやろうと思えばうまくいく、と過信しているようなところがあります。

【あいさつしない人の心理④】コミュニケーションの拒否
極力人と関わりたくないと思っている、一人を好む人です。
面倒な人間関係はできる限り避けようとします。
また、1人でいる方が気楽でいられていいと考えているので、あいさつをして人とうまく付き合っていこうという意思がありません。
一匹狼と言えば聞こえは良いですが、礼儀やマナーを軽視する自分主義者と言えるでしょう。

【あいさつしない人の心理⑤】自信がない
自分に対して興味を持ってくれたり、声をかけてくれたりする人なんていないと思っている、自信喪失傾向の人です。
自分があいさつしたところで冷たい反応や無視をされるかもしれないと思っているので、あいさつする勇気が出ません。
また、自分にあいさつしてくれる人なんていないと思っているので、あいさつされても気づかずに無視してしまうこともあるでしょう。
人に対してとても臆病な人です。
過去に人間関係でひどく傷ついた経験があるのかもしれません。

【あいさつしない人の心理⑥】優越感を得たい
あいさつは先にした方が格下で、負けだと思っているような人です。
プライドが高く、高飛車な性格です。
自分は気づかないふりをするなどして、相手が先に挨拶してくるのを待っています。
あいさつをしてもらうことで優越感を得ようとしている、少々勘違いなかまってちゃんです。
実は、隠れた強い劣等感を持っています。

セルフカウンセリングの自己分析はいかがでしたか?
自分や身近な人に当てはまる項目はありましたか?
自分や身近な人に当てはまる項目があった人は、あいさつがいかにコミュニケーションにおいて重要なものなのかを再認識し、積極的な挨拶を心がけましょう。
円満な人間関係を望むのであれば、いい笑顔とあいさつをするだけで劇的に変わっていきます。
そのくらい、あいさつの力は途轍もないものだと言えるのです。

人は社会性を持って生きていますので、コミュニケーションを抜きにして生きて行くことは大変です。
複雑に事象が絡み合っている現代社会において、生きて行く術、スキルが全て備わっている人などいないでしょう。
不足するスキルを補うため、人は言葉でコミュニケーションを取り、お互いの弱みを繕ってきたと言えるでしょう。
そのコミュニケーションの玄関口とも呼べるあいさつが出来なければ、所属していたコミュニティから排除されてしまうリスクが生じてしまいます。
所謂、日本古来から言われてきた「村八分」の状態を作り出すかも知れないのです。
それを避けるためにも、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」などのあいさつの一言が、躊躇なく自然体で出来ることが望ましいことと言えます。
私はこれからもウォーキングの際に出会う方たちへは、笑顔とともに爽やかな朝のあいさつをして、一日の良きスタートを切るよう努力し続けたいと考えています。