「リアル二刀流」と聞いてピンときたこと

いよいよ今回が2021年最後のブログとなりました。さて、今回のお話しは「リアル二刀流」にまつわるお話しです。

今年はお正月明けに東京で緊急事態宣言が発令され、そしてこの年末は世界的なオミクロン株という新型コロナウィルスの感染拡大がニュースになっています。
どうやら2021年は、コロナに開けコロナに終わる1年といったところでしょうか。

ただ、暗いニュースばかりではありませんでした。
1年延期となった東京オリンピック・パラリンピック。
日本人選手の素晴らしい活躍もさることながら、コロナ禍の中開催にこぎ着け、無事にイベントを成功裡に終えた関係者の努力と、全身全霊で競技に立ち向かい大きな感動を届けてくれた全世界から集まったアスリートたちを忘れてはいけません。
ルールが分かれば言語が異なっていても誰もが観て楽しむことの出来るスポーツの素晴らしさは、東京オリンピック・パラリンピックの成功を目の当たりにして他に比類無きものとして誰もが認めたのではないでしょうか。

そしてスポーツと言えばもう一つ忘れてはいけないものがあります。
勘のいい読者の方ならもうお分かりだと思います。
そうです。メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスで大活躍し、アメリカンリーグのMVPを満票で獲得した「大谷翔平さん」です。
彼の凄いところは、先発投手として100マイルを超える球を投げながら9勝を挙げ、防御率は3.18で、奪三振は何と156個です。
また、打っては46本のホームランに100打点、更に盗塁も26個記録しました。
あの「野球の神様」と慕われているベーブ・ルースが記録した、投手としての二桁勝利と打者としての二桁ホームランには残念ながら及ばなかったものの、分業の進んだ近代野球の世界の中では「大谷翔平さん」は唯一無二の存在だと言えるでしょう。
アニメのようなことが、実際に世界最高峰のMLBの舞台で成し遂げられた訳です。

そして、この大活躍で今年の新語・流行語大賞で「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞を受賞しました。

この「リアル二刀流」と聞いてピンときたことがありました。
それは「パラレルキャリア」という言葉です。

「パラレルキャリア」とは、オーストリア人経営学者のドラッカーが提唱された言葉で、本業を持ちながら、第二の活動をすることです。
第二の活動には明確な定義はなく、別の企業への就職や自営業、ボランティア活動のような社会貢献など、収入を目的としないさまざまな場所での活動を指しています。

かく言う私も、公務員をしながらQOLジャパンの理事をしている「パラレルキャリア」の実践者です。
公務員は兼業禁止が原則ですが、私の働く公務職場では、社会貢献につながること、例えば消防団の活動やスポーツ競技のコーチなどは一定の報酬を得ても活動が可能となっています。
私のQOLジャパンの活動も、社会貢献につながるものとして、人事課からの承認を得た活動になっています。

このような「パラレルキャリア」の活動は、その人のスキルを向上させ、モチベーションを高めることに繋がります。
私も「パラレルキャリア」でQOLジャパンの仕事をする中、公務職場では味わうことが出来ない高揚感がありました。
具体的には、公務職場だけで過ごしていればはお目にかかることがなかったであろう方々とのふれあいで多くの刺激や気づきを得られたことや、法人の設立や運営に必要な法人登記、法人税申告、ホームページ作成等々、多くのスキルを実践を通して学習し、獲得できたことが挙げられます。
そして何より自分ひとりでは決して出来ないことを、色々な方々に支えていただきながら課題をひとつ一つ克服し、最初の目標であった法人設立に漕ぎ着けたことで、お世話になった方々へのひとかたならぬ感謝の念が湧き上がってきたことです。
公務職場においてもこの意識は当然ありますが、インパクトの強さやクオリティの度合いでは比較できないくらい大きなものでした。

生計を維持していくための仕事とは違ったことを「パラレルキャリア」で行うことで、特にメンタル面における自身の成長が還暦を過ぎたこの私に訪れたことに驚き、また嬉々としたうれしさでもありました。

読者の皆さん方も、自分に合った「パラレルキャリア」の道を見つけていただき、いつまでも目標を持って自分自身を磨いていくことの大切さを実感していただければ幸いです。

大谷翔平さんが野球界での「リアル二刀流」であれば、「パラレルキャリア」実践者は、やる気があれば誰もが可能な労働界の「リアル二刀流」と言えるのではないでしょうか。

もうすぐ新年がやって来ます。
「パラレルキャリア」で「リアル二刀流」を目指そう!を来年の目標に掲げてみては如何でしょうか。

それでは、来年も引き続きQOLジャパンをどうぞよろしくお願いいたします。