水分補給で自律神経を整えましょう!

さて、今回の話題は、十分な水分補給で自律神経を整えましょうという話題です。

現代社会において、自律神経の乱れは多くの方が経験する問題の一つです。
仕事やストレス、環境の変化などにより、自律神経のバランスが崩れると、体のさまざまな不調を引き起こしてしまいます。

自律神経は、呼吸、発汗、血液循環、体温調節といった、普段私たちが無意識に行っている働きを調整している神経です。
自律神経は、自動車で言えばアクセルの働きをする交感神経と、ブレーキの働きをする副交感神経から成り立っていて、これらの神経は全身に張り巡らされています。
私たちの身体は、外の環境や身体の内側に変化が起きても、生命維持に必要な生理的な機能を正常に保とうとする働き(恒常性)があります。
その重要な役割を担っているのが自律神経で、正常に働かないと身体に不調をきたすことになります。
ではこの自律神経をもう少し掘り下げていきましょう。

では先ず交感神経から…
交感神経は身に危険が及んだときに、命を守るために戦ったり逃げたりするのに必要な機能を高める神経です。
活動やストレスに対応し、心拍数や血圧を上げ、体を「戦闘モード」にします。
交感神経はあらゆる動物がもっていて、肉食動物に襲われそうな草食動物は空腹を感じず、全力で走って逃げるために心拍数を上げて血流をめぐらし、呼吸がしやすいように気道が広がるのです。
このような身体の変化が起こるため、交感神経が優位になる時間が長くなると疲労します。

続いて副交感神経です。
交感神経と逆の働きをするのが、副交感神経です。
交感神経が優位になって活動した後、疲弊した身体を回復する働きともいえます。
具体的には平常時に副交感神経が優位になり、心拍数が減少したり、血圧が低下したりします。
たとえば、食事や排泄は、リラックスした状態でなければできません。
身の危険がないと感じたときには副交感神経が優位になり、体にエネルギーを蓄えるために食べて消化を行い、体に不要なものは体外に出し、心拍数を下げたりして体を「休息モード」にします。

このように自律神経と言われる交感神経・副交感神経はいずれも大切で、両者がバランスよく働くことで、健康な身体を維持します。
健康な身体の機能を維持するために重要な働きをする自律神経が乱れると、身体に不調をきたします。
現代社会の忙しい生活やストレス、睡眠不足、不規則な食生活などによって、このバランスが崩れることがあります。
その結果、以下のような症状が現れます。

・慢性的な疲労
・頭痛やめまい
・不眠や睡眠障害
・消化不良や胃の不調
・イライラや不安感の増加
・手足の冷えやほてり

これらの症状が現れた場合、早めに対処することが重要となりますが、症状発症の有無に関係なく日常生活で水を飲むことは、自律神経のバランスを整えるためには非常に効果的です。
水を飲むことによって体内の老廃物を排出し、体の各機能を正常に保つことができますが、これまでの研究で自律神経にも良い影響を与えることが確認されています。
では、水分摂取による具体的な改善効果をみていきましょう。

1. 水分補給で血液循環が改善されます
水分が不足すると、血液がドロドロになり、体全体の循環が悪くなります。
これにより、交感神経が過度に働き、体がストレス状態に陥りやすくなります。
水を十分に摂取することで、血液の流れがスムーズになり、交感神経の過剰な働きを抑えることができます。

2. 体温調節に効果があります
水を飲むことで体温が適切に調節され、これにより体がリラックス状態となることが可能です。
体温の調節は副交感神経が担っているため、水を飲むことが副交感神経を活性化し、体を落ち着かせる効果があります。

3. 胃腸の働きをサポートします
自律神経が乱れると、消化器官の働きが悪くなりやすいですが、水分を摂取することで胃腸の動きが良くなります。
胃腸の状態が改善されることで、副交感神経の働きが促され、リラックスしやすい体の状態を作り出します。

4. 深呼吸と組み合わせることでリラックス効果を高めます
水を飲む際に、意識して深呼吸を取り入れると、さらにリラックス効果が高まります。
深呼吸によって副交感神経が刺激され、体全体がリラックスモードに入ります。
これにより、ストレスや疲労感が軽減され、自律神経のバランスが整いやすくなります。

ここまで水分摂取による自律神経の具体的な改善効果を紹介しました。
私たちが普段何気なしにやっている水分補給ですが、どういった状況で水分を取るのが良いのか、また、水分摂取のより良い方法を知ってそれを実践すれば、QOLにとって大変有効な手段と成り得ると考えられます。

それでは、最後にもう少し広い意味での自律神経を整えるためのセルフケアについて触れてみたいと思います。
自律神経のバランスを保つためには、日常生活でのセルフケアも重要です。
次のポイントを意識して、自律神経を整えましょう。

① 規則正しい生活習慣を心がけましょう!
自律神経を整えるためには、規則正しい生活習慣が必要です。
十分な睡眠を取り、バランスの取れた食事を心がけることで、自律神経のバランスを保ちやすくなります。

② ストレスを溜めないようにしましょう!
過度なストレスは、自律神経を乱す原因となります。
適度な休息を取り、リラックスできる時間を作ることが大切です。
リラックスできる時間を意識的に取ることで、副交感神経が活発になり、自律神経のバランスが保たれます。

③ 水分をしっかり摂取しましょう!
日常的に適切な水分補給を心がけましょう。
体内の水分が不足すると、交感神経が過剰に働きやすくなります。
1日に1.5リットル〜2リットル程度の水を意識して飲むことで、自律神経のバランスを整えやすくなります。

では、最後の最後に、水分補給の大切さに触れて今回のメルマガを終わりにしたいと思います。
ヒトの体内の水分量は、成人男性は約60%、成人女性は約55%です。
体内の水分量は、「水分摂る・排泄する」ことで一定に調節されていますが、このバランスが崩れやすいのが夏の時期です。
最近の夏に至っては、全国的に1日の最高気温が30℃を超える真夏日を軽く上回る35℃超の猛暑日が頻繁に記録されています。
また、その年の最初の真夏日が始まって最後に真夏日を記録した期間も長くなり、水分補給に注意しなければならない期間も長期化している実態がありますので、長くなった高温の時期には今まで以上に定期的な水分補給に気遣いが必要となって来ます。
ヒトは、体内の水分量が1%減った状態で「のどが渇いた」と感じます。
これは脳のセンサーが体内の水分減少を感知し、水分を補給しなさいと注意を促している状態と言えます。
そして、それを放置して体内の水分量が5%減ってしまうと「脱水症状」や「熱中症」が起こります。
「たった1%か」と思うかもしれませんが、10%減ったときには筋肉がけいれんするなど危険な状態になってしまいます。
水分不足による自律神経の不調に陥らないように、一日の水分摂取量には十分に注意して生活しましょう!
定期的に適量の水分補給が、読者の皆さんのQOLを向上してパフォーマンスを上げてくれることでしょう。
ただし、水分補給といっても、以前メルマガで配信した「ペットボトル症候群」にはくれぐれも注意してくださいね。(ま)