犯罪にあわないために
さて今回は、「犯罪にあわないために」といった話題です。
夏休み真っ盛りですが、この季節は旅行で家を空けたり、子どもだけで過ごす機会が増えるなど、犯罪にあう危険性も高くなります。
私たちのQOLに直接的に大きな影響を及ぼす可能性のある犯罪について、犯罪者の心理などからリスクの多寡をみながら、自分だけでなく家族を犯罪から守っていくヒントを探ってみたいと思います。
犯罪者が目をつける「家」とは ? 子どもを守るために大事なこととは ? ということで、テレビ番組で放送されたことを紹介しながら、皆さんの防犯意識を高めて安全・安心の生活の構築を目指していくとしましょう!
夏休みは何といっても犯罪者にとって都合のいい状況がどんどん増えていきますから、いつもに増して要警戒です。
ここからは、二者択一のクイズをしながら、犯罪にあわないための注意点をみることで、防犯知識を深めていくことにしましょう!
■Q.犯罪者に「狙われやすい家」はどちらでしょうか?
A:高い塀や植木に囲まれた家
B:低い塀や植木に囲まれた家
正解は、Aの「高い塀や植木に囲まれた家」です。
【解説】
塀などが高いということは、一度敷地内に入ってしまえば外からは「見えにくい」家でもあります。
また、視線が遮られる高さは物音も漏れにくいので犯罪者が好みます。
プライバシー保護の観点から言えば塀が高いとメリットがありますが、中が見えにくいカーテンの設置をするなど、塀以外にプライバシー保護をする方法はありますので、防犯対策とすれば塀の高さは150cm以下におさめたり、視界が良いメッシュタイプのフェンスを選ぶなどの手法をとることが良いそうです。
そういえば自宅の周辺でも、最近の戸建ての家は、犯罪抑止の観点からメッシュフェンスを設置したオープン外構の家が多くなっていますね。
狙われやすい家の特徴は他にもあります。
▼隣の家との距離が遠い
⇒人の目が届きにくく、物音も気づかれにくいので入りやすい
▼家の近くに駐車場がある
⇒犯罪者が逃走手段を確保しやすいため、危険度が上がります
「入りやすく」「見えにくい」という2つのキーワードが防犯にとって一番大事です。
■Q.犯罪者に「狙われやすい照明」はどっちでしょうか?
A:玄関や勝手口が一晩中明るい家
B:夜、部屋に明かりが点いている家
正解は、Aの「玄関や勝手口が一晩中明るい家」です。
【解説】
実は犯罪者は明るさを好みます。
なぜなら、夜間の明るさは時間を昼間に戻すことになり、結果的に犯罪者の行動制限をなくしてしまうことに繋がってしまうからです。
一方「部屋の明かり」は人の気配を感じさせるので、犯罪者は嫌います。
玄関や勝手口の明かりはずっと一晩中点けるのではなく、人感センサーなどを使って明・暗の切り替えをする方が防犯には効果的です。
また、皆さん明るい方が歩きやすくないですか?
つまりこれは犯罪者にとっても「入りやすい」ってことなんです。
暗いとつまずいたりするので「入りにくい」ということになります。
センサーライトはパッと点くと、周りの人が「あれっ、なんだろう?」と感じて周囲との違和感を生むんです。
違和感が生まれると、周りの人の目を引き付けてしまうので、一晩中明るい家の方が犯罪者にとってはありがたく狙いやすい家と言えるんです。
では、少しクイズから離れて、注意すべき点をふたつ紹介しましょう。
2023年の住宅で発生した侵入窃盗の手口別割合を紹介しますが、実は「在宅中も安心とは限らない」といった侵入窃盗の手口があります。
まずひとつめの注意点は「在宅中も要注意!」というところです。
具体的な数値を紹介しますね。
空き巣…64.1%
寝ているすきに侵入…24.8%
家人が在宅中に侵入…5.4%
その他…5.7%
この数値をみると、なんと住宅に侵入する犯罪のうち、約3割が住民の在宅中に行われているのです。
暑い日は窓などを開けっ放しで寝てしまう人も多く、侵入される危険性が高まります。
在宅中でも安心とは限りませんので、自宅に合った防犯グッズの配置をするなどして、リスクマネジメントをしっかりと行いましょう。
では、もし万一在宅中に鉢合わせた場合はどうすればいいんでしょうか?
犯罪の専門家のお話では、知らんぷりをするというか、スルーするのが一番いいということです。
家人が、「金返せ!」とか「何やってんだ!」とか捕まえようとするのは避けた方がいいとのことです。
空き巣や泥棒もビクビクしていますから、鉢合わせするとパニック状態になるんです。
初めは危害を加えるつもりはさらさらなくても、事態があらぬ方向に動いてしまって、最終的には傷害や場合によっては殺人まで犯してしまうことになる可能性がありますので、「財産がとられるぐらいだったら良しとしよう」と頭を切り替えていただき、「どうぞ持っていってください」というスタンスをとるしかないと言えます。
それでは、ふたつめの注意点です。
なんと最近では、Googleが無償で提供している地図のストリートビューで、犯行の下見をされてしまう場合があるそうです。
例えば、①鍵が一つしかなく侵入しやすい②周りが塀に囲まれているなど、道路情報だけでなく左右の住宅周辺の画像も閲覧出来ますので、ストリートビューは犯罪者にとっては無料でこっそりと必要な情報を検索できる情報の宝庫と言えます。
専門家によれば、犯行前にバーチャルで下見を行ってターゲットを決める犯罪グループが増えて来ているということです。
ターゲットにされないための対策として、ストリートビューの画面右下の部分にある『問題の報告』からぼかしを依頼することができます。
必ずしも受理されるわけではありませんが、受理された場合は数日から数週間で反映されますので、自宅の防犯に寄与することが出来るでしょう。
では、クイズ後編へと移りましょう。
子どもや女性を犯罪から守るために知っておきたい知識のクイズです。
■Q.より犯罪が起きやすいベンチはどちらでしょうか?
A:遊具の方を向いているベンチ
B:遊具とは逆側を向いているベンチ
正解は、Aの遊具の方を向いているベンチです。
【解説】
大前提として、子どもの誘拐事件の8割は騙されて連れて行かれています。
つまり子どもを騙すためには、自然な環境・雰囲気で話しかけて会話をする必要がある訳です。
Aであればフェイストゥーフェイスで、目と目を合わせて自然に声をかけて騙すことができるんですね。
Bの場合だと後ろ向きに話すため、子どもや周りの人が不審に思うということです。
■Q.より犯罪に巻き込まれやすい公衆トイレはどちらでしょうか?
A:女性用トイレが手前にある公衆トイレ
B:女性用トイレが奥にある公衆トイレ
正解は、Aの女性用トイレが手前にある公衆トイレです。
【解説】
一番多いケースは、男の犯罪者が女性を襲う場合です。
男の犯罪者が犯罪目的で女性の後ろからついていったとして、男なので男性用トイレを通り過ぎることはできないんです。
もし通り過ぎて尾行を続けていると「何なのこの人は?」ということになるので、そういう場所は犯罪者は選ばないということです。
クイズはここまでですが、犯罪を防ぐため、巻き込まれないために大切なことは、1人1人の防犯レベルを引き上げることです。
防犯レベルを引き上げるのに、まずは周囲に不安を持つことが大切です。
草食動物のように、度々周囲に注意を払うことで、異変の早期発見・早期対応を心掛けましょう。
専門家は、一番大事なことは「悲観的に準備して、楽観的に行動すること」とおっしゃっています。
草食動物は草を食べる時も、いつもキョロキョロしながら警戒しています。
子どもも大人も周りをしっかりと警戒し、自分の周りに犯罪者が入りにくい場所を作っていくことが肝要だと言えます。
ここまで、出されたクイズの解説や、具体的に紹介した犯罪対策の注意点を実施すれば、犯罪者の立場から見るととてもリスキーにみえますので、犯罪者の心理を理解すれば、私たちのリスクは格段に下がります。
私たちのQOLにとっては、自分自身が犯罪に巻き込まれることは大変大きなマイナス因子です。
巻き込まれる前に、犯罪者の心理を逆手にとって犯罪に合いにくい環境を構築していくことが、QOLの向上に資することに繋がると言えそうですね。(ま)


