デジポリスを利用しましょう!
最近の犯罪については、子どもや女性、高齢者をターゲットにした傾向の犯罪が後を絶ちません。
子どもを狙った犯罪では、子どもに対する声かけや子どもを狙った不審者及び変質者の情報が地元警察などに寄せられたり、実際に子どもが被害に遭ったりするといったことが、全国各地で毎日のように起きています。
また、女性を狙った犯罪では、女性に対するストーカー行為やチカン行為も頻繁に起こっています。
特に最近では、ストーカーが殺人を犯してしまうなどといった凶悪事件も起きています。
更に高齢者を狙った犯罪では、親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目に金銭等をだまし取る手口のオレオレ詐欺の被害が以前から発生していました。
最近では、所謂トクリュウと呼ばれる匿名・流動型犯罪グループが、特殊詐欺や強盗といった様々な犯罪に関与し、高齢者が被害者になるといったケースが多々出て来ています。
このように、年齢や性別を対象とする様々な犯罪がありますが、そういった様々な犯罪に巻き込まれないよう、または犯罪に遭ったときに他者へ知らせるといった機能を持つ防犯対策用のアプリが各都道府県の警察によって開発されています。
今回は、その防犯アプリについてのお話しをしたいと思います。
ではまず、東京都を管轄する警視庁から見ていくことにしましょう!
警視庁生活安全総務課が提供する公式の防犯アプリは、「デジポリス」と言います。
東京都内の犯罪発生情報や防犯情報を配信しており、日々の防犯対策に役立つ様々な機能を備えています。
「デジポリス」は、Google PlayやApp Storeから無料でダウンロードできるアプリで、アプリの詳細については警視庁のウェブサイトでも確認できますので、興味を持たれた方は一度検索してはどうでしょうか。
それでは、「デジポリス」にはあなたの安全を守るための便利な機能がたくさんありますので、順次紹介していきましょう。
○犯罪発生情報・防犯情報
マイエリアを設定することで、設定した地域内での犯罪発生状況がアプリのトップ画面に表示されます。
また、街頭犯罪や子どもに対する声かけ事案、特殊詐欺のアポ電情報などもリアルタイムで配信されます。
リアルタイムでの情報発信をしてもらえれば、受けて側はリスク管理をしっかりと取れてとても心強いアプリだと言え ますね。
○国際電話ブロックシステム
2025年12月1日より、特殊詐欺に悪用されやすい国際電話からの着信通知を自動でブロックする機能が追加されたシス テムです。この機能は、多くの詐欺電話対策に効果的です。ただし、iOS版とAndroid版では機能に違いがあって、スマートフォンのOSを最新バージョンに更新し、事前の設定が必要となります。
○非常時・防犯対策
・痴漢撃退機能:声を出さずに周囲に助けを求めることができます。
画面をタップすると、「やめてください」という音声が流れる機能もあります。
・防犯ブザー:簡単にブザーを鳴らすことができ、周囲に危険を知らせるのに役立ちます。
・ココ通知:子どもが家族や知人に「いまここ」や「かえるよ」といったメッセージと現在地をプッシュ通知で送れる機 能です。子どもの居場所を確認できるので、保護者にとってはとても安心です。
・防犯コンテンツ:子どもの防犯対策、特殊詐欺対策、サイバーセキュリティ対策など、幅広い防犯に関する情報が充実しています。
紹介した3つの中では、特に最近機能が追加された「国際電話ブロックシステム」が目を引きます。
2023年頃から「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が利用している国際電話番号を使った特殊詐欺電話が急増していますので、その犯罪に巻き込まれないためのシステムが出来たことは心強い限りですね。
昨年の12月に追加されたこのシステムは、特殊詐欺の約8割が国際電話を悪用している現状に対応しているところから、特に高齢者やその家族から注目されています。
では、現状において「デジポリス」の利用者は増えているのでしょうか。
デジポリスの利用者は、前述したように多彩な機能を登録者へ提供していることから着実に増えています。
2018年12月には累計15万ダウンロードを達成していました。
2022年4月25日時点では、ダウンロード数が54万件を超えています。
2024年4月には、自治体や行政のアプリとしては異例の80万ダウンロードを突破しました。
このように、「デジポリス」は導入された平成28年以降、特に近年において利用者が大きく増加していることが分かります。
システム構築した警視庁も、積極的にアプリの活用を呼びかけています。
このように、今後も多様な犯罪に対しての安全確保のための新たな機能追加や啓発活動によって、さらに多くの人が「デジポリス」を利用するようになると見込まれるでしょう。
「デジポリス」は、高齢者にとってはとっつきにくいスマートフォンを利用したシステムであることから、アプリをダウンロードして正しく作動出来るための利用環境の様々な条件が設定されていて、それをクリアするために事前の設定を求められます。
もし設定に関するオペレーションに不安があったり、不明な点や理解できない点などがあれば、子どもさんやお孫さんなどの信頼できる方へ依頼して、利用出来るようにしてもらうことも良いかも知れません。
また、自治会などの地域の集まりやサークル活動の仲間で、既にシステムを設定済みの方などに教えてもらうことも良いかも知れませんね。
筆者は奈良県に住まいしていますので奈良県版のアプリを入れることにしました。
奈良県版アプリはマスコットキャラクターの「ナポくん」から取った「ナポリス」というネーミングがされていました。
残念ながら、「ナポリス」には国際電話ブロックシステムは装備されていませんでした。
読者の皆さんがお住まいの都道府県別でもそれぞれの都道府県別のアプリが公開されているようですので、一度チェックしていただければと考えています。
スマートフォンへのアプリの設定は、仕事のスキルのように普段から日常茶飯事の如くやっていることではないでしょう。
それ故に、自分自身だけであれこれ悩まずに、先ずは見よう見まねでやってみることが先決ですし、万一どうしても分からなければ「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という古くからの諺があるように、自身の周りに助け船を出してくれる方々に、尋ねてみることが修得への早道かも知れませんね。
最近は、スマートフォンを利用した犯罪が増え、一般市民はその犯罪への最良の対処方法が分からず被害が拡大してきた面は否めません。
この現状を改善するひとつの方法として、地元警察が構築したアプリを安心して利用出来ることは、市民にとって大変心強いものとなります。
読者の皆さんも、犯罪に巻き込まれないためのリスクマネジメントのひとつの手段として、「デジポリス」のようなアプリを利用していただければ幸いです。(ま)

