サブスクを賢く利用しましょう

さて、今回はサブスクリプションのお話しです。
サブスクリプションとは「定期購読、継続購入」を意味し、商品やサービスを所有・購入するのではなく、一定期間利用できる権利に対して料金を支払うビジネスモデルを指します。
最近では、「サブスクリプション(サブスク)」の対象として、飲食・宿泊・家具など、多様なジャンルで採用されています。
では、日本経済新聞に掲載された内容を参考にして、どういった「サブスク」があるのかをいくつか紹介しながら、賢く利用して仕事や生活に活かしていく方法を探ってみましょう!

それではまず、馴染みのある英会話・英語学習から見てみるとしましょう。
以前から言われていることですが、英語学習は継続が重要な要素を占めていますが、中々続かないことがボトルネックとなっています。
そんな方にと、続けやすい工夫を凝らしているオンライン英会話アプリが増えて来ています。
最近流行の人工知能(AI)による発音判定機能に加えて、月額1,000円程度から始められるものも手伝って、その手軽さが魅力となっています。
仕事などで忙しい方などは、「毎日数分ずつやりたい」といった希望を叶える形の予約不要のアプリもあり、スキマ時間を効率的に使えてタイパを重要視する方にはもってこいかも知れません。
また、ゲーム感覚で学べるアプリもあって、色んな方のニーズに応えるプランが揃っているところが嬉しいところです。

次に紹介するのは、運動やスポーツジムのサブスクです。
注目を集めているのは、いつでも通えるフィットネスジムや自宅でできるオンラインレッスンなどで、時間に制約があっても使いやすい設えになっているところが魅力となっているサブスクです。
24時間利用可能なアメリカ発の月額7,000円程度からのエニタイムフィットネス(ANYTIME FITNESS)や、月額3,000円余りで利用できるチョコザップなどは、脱毛やマッサージなどのサービスも提供していて、自己メンテナンスを同時にできることで他のスポーツジムとの差別化を図っています。
また、スマホやタブレットで参加できるオンラインのフィットネスは、育児などで外出が難しい人も使いやすく、「在宅トレーニング」したい女性からの需要の声が挙がっています。

次に人気のサブスクは、雑誌の読み放題です。
スマホやタブレットに配信される電子雑誌が読み放題のサービスに対して、「知識と教養を取り入れ、自己投資として使いたい」といった多くのユーザーの声が目立っているとのこと。
キャッチフレーズ的には「言い得て妙」で中々上手く言うものだと私的には感心しました。
働く人たちにとっては、最近注目されていることが数多くある中で、政治や経済からエンターテインメントやグルメまで幅広いジャンルの情報に接することが出来るので、ビジネスにおいて企画の提案だけでなく、取引先とのコミュニケーションをとるための雑談にも役立ちそうに考えられます。
スキマ時間を埋めることにも利用出来ますし、紙の雑誌と異なり何冊持ち歩いても重量感が皆無なところが読者には嬉しいところと言えます。

次に紹介するのは、ビジネススキルやプログラミングを自宅に居ながら外出せずに学ぶことが出来るオンライン教育です。
オンライン教育は、「自分に必要な学び」「時代のニーズに即した能力・スキル」「職業とは直接結びつかない技術や教養」を社会に出た後も身につけるリカレント教育のひとつの手法としても注目されていて、「子どもが寝たあとの自分時間を利用している」や「平日の夜などにオンラインで動画を流して学習している」といった数多くのユーザーが存在しています。

次は、筆者も大好きな旅やホテルのサブスクです。
このサブスクの売りは、定額制で全国各地のホテルなどに滞在できることが魅力となっています。
ユーザーの中には「ワーケーションやテレワークをしながら各地を巡ることができる」といった方や、特に愛用しているユーザーでは、「心が豊かになる」や「非日常の入り口」といった声が聞かれます。
提供している内容では、全国のホテルや旅館は勿論のこと、最近注目を浴びているグランピング施設などから宿泊先を選択出来るものがあったり、全国のホテルやマンスリーマンションに月額制で中長期の滞在が出来るといったプランを提供するところもあります。
ユーザーのニーズによって色々な使い方が出来そうですね。

ここに紹介した他にも多種多様のサブスクのサービスがありますので、手短に紹介することにします。
定期便とすることで飲み忘れ防止が出来るサプリメントの定期便は高齢者を中心とした方に人気ですし、最近では動画や音声などのメディアを利用して実用的な情報を得られたり、データ分析や画像生成など様々な機能に対応して最新の情報を反映できる生成AIの有料版も人気を博しています。
また、月額で好みの服を借りられて、返却時には洗濯やクリーニングが不要の服やスーツのサブスクも面白いところといえます。

こういった多種多様の選択肢があり、同業種においても切磋琢磨しているサブスク業界ですが、国内市場では2025年には1兆円の大台に乗るといった予想もされています。
専門家は、自分に合うサブスクをどう選べば良いのか分からなければ、有料で契約する前に無料版で試して比較検討をすれば良いと話しています。
また、近年ではパナソニックや無印良品などの大手も家電製品や家具のサブスクを始め、ユーザー側が借りた製品を気に入れば、使用後に買い取れるケースも増えて来ました。
買う前に試してみることが出来る手段として、世間でも認知度が上がってきています。
この方法は、言い換えればユーザー側が望んでいる商品を納得して購入するためのリスクマネジメントのひとつの手段だとも言えるのではないでしょうか。

これからもサブスクは色々なジャンルで工夫を凝らしながら増えています。
恐らく、近未来にはこんな業態にもサブスクがあるんだと驚かされるものが出てくるかも知れませんね。
読者の皆さんも前述したように、無料版などを利用して自分に合うものを模索してこれはといったものを見つけていただき、日々の生活に有効に利用すると共に、自身のQOLを向上させる手段として上手に使っていただければ幸いです。(ま)