BOPIS(ボピス)って知ってますか?
皆さんは「BOPIS(ボピス)」という言葉を聞いたことはありますか?
BOPISとはBuy Online Pick-up In Storeの頭文字を取った略称で、「ECサイトで購入した商品を、リアル店舗で受け取るショッピングスタイル」のことをいいます。
広義にはウォルマートが始めた「クリック&コレクト」と同義ですが、クリック&コレクトが、ECで購入した商品を自宅以外の場所で受け取るショッピングスタイル全般や、その仕組みを指すのに対し、BOPISは、ECで購入して店舗で受け取るショッピングスタイルを指します。
2020年6月に行った調査では、BOPISの認知度は調査対象企業の25.1%と比較的高い数字になっていますが、調査時点で実際にサービスを利用したことがある人は僅か5.7%に止まっていました。
さて、実際にBOPISを利用する際、私たち消費者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。次のようなものが上げられます。
●好きな時に商品を受け取れる
これまでECのデメリットでもあった、宅配時に家にいなくては商品を受け取ることができなかった、あるいは受け取るための宅配時間を調整すること自体が煩わしかったという部分が、顧客が自分の最も都合のいいタイミングで受け取れるBOPISであれば即解消できます。場合によっては購入当日に商品を受け取ることも可能になります。
●配送料がかからない
米国などにおいても、これがBOPISを利用する大きな理由のひとつになっています。
もちろんECでの購買において「配送料無料」をひとつのサービスとして提供している企業も数多く存在しますが、物流側への負担が大きすぎることが問題視されていることも事実です。多くの顧客がBOPISを利用することで、その問題を緩和することにも繋がるかもしれません。
●買い物にかかる時間を短縮できる
実店舗で商品を購入する場合、店内を歩き回って商品を見つける時間やレジで会計を待つ時間、スーパーなどであれば商品をパッキングする時間など、積算すればかなりの時間を買い物にかけていることになります。しかしBOPISを利用すれば、商品の検索や決済は実店舗に比べて圧倒的に短時間で済みますし(初めて利用するECの場合は、会員登録が必要など、その限りではないかもしれませが)、実店舗でレジに並ぶ必要もありません。
主なメリットとしては以上のようなことがいえるでしょう。
宅配受取や店頭購入と比べても、今まで負担と感じていたことが無くなっていたり、軽減されたというメリットは大きいのではないでしょうか。。
それでは、ここで実例をいくつかご紹介しましょう!
【ニトリ】
「店頭受取りサービス」と銘打ってBOPISを導入しています。「ニトリネット」から購入した商品は、店舗に在庫があれば翌日受取が可能というのが基本サービスで、一部店舗では最短当日受取りも可能な場合があります。
さらにユニークなのは、一度購入した商品を14日以内なら店頭で返品できる「BORIS(Buy Online Return In Shop)」も実施しているという点です(対象外商品あり)。
【ケンタッキー・フライドチキン】
2020年10月より、首都圏4店舗でBOPISの実証実験を開始しました。
オンラインで注文した商品を店内に設置したピックアップロッカーに保管、利用者は注文番号をロッカーに入力することで解錠して受け取る仕組みになっています。
【スシロー】
2020年11月12日に大阪にオープンした都市型店舗「スシロー天王寺店」も、BOPISを導入しています。テイクアウトはもちろん、店内で食事をしている間に注文したお土産も、専用の「自動土産ロッカー」で受け取れることが特徴です。
【日本調剤】
宅配ロッカー国内No.1企業のフルタイムシステムと提携し、スマートピックアップロッカー「フルタイムロッカー」を使って、処方薬の受け渡しを開始しました。
薬局で処方箋を受け付けると同時にQRコードを発行し、処方薬はフルタイムロッカーへ預入ることで、患者はいつでも好きなタイミングで処方薬を受け取ることができ、
感染リスクの高い薬局内で長時間薬を待つ必要がなくなります。
ここまでBOPISのメリットや導入事例を紹介しましたが、どのように感じられましたか?一度試しにBOPISで買い物をし、実体験をされてはいかがでしょうか。