全国旅行支援の利用方法と旅の効能

さて、今回の話題は「全国旅行支援」についてのお話です。

全国が対象でどこでも行ける!「全国旅行支援」が2022年10月11日より始まりました。
皆さんは、もう旅行の予約はされましたでしょうか?

東京都は10月20日からのスタートとなりましたが、この全国旅行支援は12月下旬まで実施される予定です。

これまでは、新型コロナウイルス感染拡大の第7波が収まってきたタイミングで、都道府県別の県民割やブロック割などのキャンペーンが先に実施されていました。

そしていよいよ、待ちに待った「全国対象」の旅行支援のスタートとなりました。
何かココロがワクワクするような不思議な気持ちです。
やはり、旅行は格別で、多くの人が「温泉旅行が好き」「美味しいものが食べたい」「早く友達と遊びに行きたい」などと、楽しみに待っていらっしゃるのではないでしょうか。
その関心度合いを表すかのように、観光庁からの9月26日の全国旅行支援実施の発表後、予約や問い合わせが殺到して、関連するシステムがパンクする程であったそうです。

観光庁の報道発表によると、今回の旅行支援は、全国を対象とした観光需要喚起策とのことで、支援水準は下記の通り全国一律となっています。

【割引率】   ○旅行代金の最大40%。
【割引上限額】 ○交通付旅行商品 :8000円(一泊当たり)
        (鉄道、バス、タクシー、ハイヤー、航空、フェリーなど)
        ○上記以外 :5000円
【クーポン券】 ○平日 :3000円  ○ 休日 : 1000円
と発表されました。

ですから、例えば、平日の交通付旅行商品での旅行であれば、割引上限額とクーポン券を含めると、1人一泊当たりの最大補助額は、11000円となります。
これは、大きいですね!

そして、全国旅行支援の利用にあたって必要なものとしては、旅行者全員分の下記2点の証明書を、宿泊施設のチエックイン時に提示する必要がありますので、忘れないようにしなければなりません。※満12歳未満は条件が異なります。

①ワクチン3回目接種証明、またはPCR検査等の陰性確認、のいずれか
②身分証明書(運転免許証か、マイナンバーカードか、保険証のいずれか)

今回の全国旅行支援は都道府県ごとに実施されますので、観光庁からは、詳細な実施状況等については、各都道府県において設置しているコールセンターまでお問い合わせください。とのことです。
※観光庁の公式サイトに都道府県連絡先一覧が紹介されています。

私も早速チャレンジしようとしましたが、クーポン券が使える店舗など知りたいことがありましたので、計画している旅行先の都道府県公式サイトから、全国旅行支援の詳細を確認いたしました。
地元の旅行会社や宿泊施設でも不明な点は、各自治体に確認していますので、それが一番確かです。

全国旅行支援の予約方法には、①旅行会社 ②旅行予約サイト ③宿泊施設、の3つの予約方法がありますが、それぞれの公式サイトで情報収集や確認をされるのが良いと思います。
ちなみに私自身は、当初、旅行会社や旅行予約サイトで予約しようとしましたが、直ぐに一杯?となっていて予約ができない状況でしたので、宿泊施設の公式サイトから予約を済ませました。
宿泊施設にはまだ割当て枠が残っていたのでラッキーでした。

ここで、私が行なった宿泊施設予約後の割引クーポンを取得するまでのステップをご参考までに少し紹介します。
※宿泊施設での予約だけでは割引・クーポン券の取得はできていません。

①予約を済ませた後、宿泊施設より予約内容と予約番号を伝えるメールが届く。
②そのメールに、STAYNAVI(ステイナビ)という外部サイトで割引クーポンを発行してくださいと案内があり、表示のURLから手続を行なう。
③STAYNAVIで割引の手続を行なう際、宿泊施設名、宿泊内容(利用日やプラン名、宿泊人数と料金、予約番号など)を記入し、同行者すべての名前や住所なども記入する。
以上の手続きを経て、ようやく割引とクーポン券の取得ができました。

さて話は変わりますが、旅行が趣味という方も多いと思いますが、次に、旅行や温泉へ行くことによる心身への影響や効能を調査したレポートを2つだけ紹介します。

まず1つ目は、2016年より3カ年実施した、東北大学加齢医学研究所とクラブツーリズム(株)の共同研究「旅行が認知症予防にもたらす効果について」の調査結果です。
1.旅行は高齢者の主観的幸福感を向上させ、過去5年間の旅行回数が多いほど、人生に対する「失望感」が低く、自身の人生を肯定的に捉える傾向がある。
2.旅先で出会う人々と交流したいなどの明確な動機を持って旅行される人ほど、「人生が面白い」「今の生活は過去よりも幸せ」といった、人生に対するポジティブな気持ちや「満足感」が高い傾向がある。
などの結果が出ています。
旅行回数や観光動機と主観的な幸福感には「関連」があり、旅行が認知症の予防・抑制にも効果的で、認知症リスクを低下させる可能性が示されました。

2つ目は、2018年から2020年の3カ年に環境省が実施した、温泉地全体での療養効果を科学的に把握し、その結果を発信する『全国「新・湯治」効果測定調査プロジェクト』での調査結果です。
1.温泉地滞在後は心身に良い変化が得られる。
2.単に湯に浸かるだけではなく、ゴルフや登山などの運動、温泉地での周辺観光や食べ歩き、マッサージやエステなどのアクティビティを行なうこと等が、より良い心身への変化に関連している。
3.長期間の温泉地滞在でなくても(日帰りや1泊2日)、年間を通して高頻度で温泉を訪れることで心身への良い影響が見受けられる。
などの結果が出ています。

以上、旅の効能について、参考になりましたでしょうか?

国内には魅力ある温泉地が沢山あり、27000本以上の温泉井戸があるそうです。
また温泉地には、温泉だけではなく多様な自然、歴史・文化、食などさまざまな魅力が詰まっています。
今回の全国旅行支援をきっかけにして、皆さまも是非、心身ともにリラックスできる、ありがた~い旅行に出かけてみませんか?
「旅」をすることはこんなにも素晴らしく、間違いなく「QOL向上に役立つ」体験になるのではないでしょうか?