機を見るに敏!

さて、今回は「機を見るに敏」という話題です。

米大リーグ、エンゼルスは10/5 大谷翔平選手の投打「二刀流」による活躍で、今季から導入された先発投手が降板後も指名打者で継続出場できる新ルールが「大谷ルール」として、インターネット上の辞書サイト、ディクショナリー・ドットコムに登録されたと発表しました。

1900年以降の近代メジャー史上初の投打の「ダブル規定」を達成したエンゼルスの大谷翔平選手の快挙が、意外なところまで波及していると言えるでしょう。

この「ダブル規定」というのは、投手としての1シーズンの規定投球回である162回と打者としての1シーズンの規定打席数である502打席を指す言葉です。
規定投球回の計算は、1シーズンの試合数×1.0で、規定打席数は1シーズンの試合数×3.1で計算し、小数点以下は四捨五入します。

当然この記録を達成した大谷翔平選手が一番素晴らしいのですが、この快挙を間近で見て大切なあることに気付かされました。

それは、今まで野球の神様と言われたベーブ・ルースをはじめとして数多くの名プレイヤーを輩出した大リーグ機構が、大谷翔平選手のような投打の「二刀流」を認めるというか、大谷選手ひとりのために直ちにルールを変更してしまうといった頭の切り替えの素早さには、「機を見るに敏」の考え方がドンと備わっているんだなと言うことです。
そのルール変更というのは、投手として登板する試合の最後まで打線に残ることを容認するもので、改正によって投手と指名打者の両方の立場で同じ試合に出場することが可能になるというものです。

その結果、日米では大谷選手の活躍が大リーグ人気を高め、このルール改正がもたらしたものは経済効果もさることながら、今まで出来なかったことに思い切って舵を切って可能なものに仕立て上げる行動力が大きく実を結んでくれる証明をしたとも言えます。
素直に大リーグ機構が下した英断に拍手を送りたい気持ちです。

これからは大リーグでも、第2、第3の大谷選手をと、投打の二刀流を目指す若い才能が増えてくれれば、ルール改正をやった甲斐も大きくなることでしょうね!

大谷翔平選手の快挙と大リーグ機構の英断は、とても素晴らしいものですが、こと私たちの人生や足下の生活と共通するようなことがあるのではないかと頭の中をよぎったものがありました。
私の頭にピンときたことはパラレルキャリアです。
パラレルキャリアとは、現在の仕事を持ちながら、第二の活動をすることですが、第二の活動には明確な定義はなく、別の企業への就職や自営業、ボランティア活動のような社会貢献など、収入を目的としないさまざまな場所での活動を指しています。

私が働く職場でも福祉に資する活動に関するパラレルキャリアは可能でしたが、活動範囲が地域限定とされていました。
私が友人と法人を立ち上げる際に、パラレルキャリアの担当者には、福祉の向上を目指す活動を旨とするんだから、地域限定の枠を取っ払って欲しいと提案したところ、直ぐさま動いていただき、対象事業は地域限定ではなくなり、全国を相手にパラレルキャリアの活動が可能となりました。
恐らく担当者も制限廃止の必要性を感じていて、積極的に動いてくれたのだと思います。
私にとっては正にこれこそ英断であり、助け船でした。
何しろ、この枠の制限廃止によって私のQOLジャパンとしての活動が成り立っているのですから。
担当者は、SNSなどの情報発信が発達している時代に、地域限定で認めるなんていうことを言ってる場合ではない。
良いことは良いと、世の中のためになることならドシドシやってもらう方が良いに決まっている。
この考え方を私のケースに当てはめていただき、晴れてパラレルキャリアとしての活動が可能となりました。

このように、私の経験からも「機を見るに敏」の大切さが実感として残っています。
読者の皆さんも、今後の人生の中で「ここは!」というタイミングで敢えて行動を起こすことが必要になるかも知れません。
そのためにも、自分の考える着地点に行き着く最善の方法を常日頃から思案しておくことが大事で、「ここだ!」と思えるタイミングが来たなら、今まで暖めていた方策をいつでも発動できる準備を整えておくことが肝要ではないでしょうか。

人生100年時代です。
失敗は次の挑戦への糧と考え、臆することなく自分の人生のQOLを高めていただき、ウエルビーイングを叶えていただきたく切に思う次第です。