メガトレンドと学び直しの関係

新年 明けましておめでとうございます。さて、2022年最初のブログとなりました。

今回のお話は、最近気になる言葉「メガトレンドと学び直し」についての話題です。昨年末から新年にかけて、よく目にするのが「メガトレンド」という言葉です。

例えば、ビジネス誌のタイトルとして、2022年を総予測する記事の題名になっていたり、世界的なシンクタンクが公開する未来予測のレポートなどに使われています。
ここ最近、このメガトレンドという言葉が流行語のようになっているようです。

年末に発表された経済産業省の「未来人材会議」開催のニュースリリースにおいても、1.目的・背景の冒頭で、2021年、世界のほぼあらゆる場所でデジタル技術が活用されまた、「脱炭素」は世界的潮流となっています。これらのメガトレンドは、これまでの産業構造を抜本的に変革するだけではなく、「我々がどのように働くか」という、労働のあり方にも根源的な変化をもたらすことが予想されます。と記されていますが、この中にもメガトレンドと言う言葉が使われています。

ネットで検索をしてみますと、メガトレンド【megatrend】とは、時代の大きな流れ。趨勢。米国の未来学者ジョン・ネイスビッツの著書「Megatrends」による語。とあります。

考え方自体は目新しいものではありませんが、昔と違ってあまりにも変化のスピードが速く、この未来への大きな流れ・潮流は、将来的には好機にも脅威にもなり得ることから、グローバル的に注目されているのかもしれません。

特にここ数年は、世界的な脱炭素やサステナブルの潮流、テクノロジーの急激な発展、コロナ禍(パンデミック)など、さまざまな社会変化が顕在化し、社会・環境・経済に対する状況や価値観が劇的に変化しています。

メガトレンドは単なる占いや予言では無く、事実を基に認識され、多くの場合、実証データの裏付けがあります。
ですから、国や企業がメガトレンドを考察し、今から取り組むべきことを顕在化させるアプローチが、戦略策定をするために大変有効であると考えられているのです。

好むと好まざるとにかかわらず、従来とは異なる速さで創造的破壊が進行し、その巨大な潮流は、私たち生活者にとっても大きな社会課題となっています。

新たな年を迎え、私たちも来るべき未来を考え、このようなメガトレンドを考察してみてはいかがでしょうか。これからの変化を織り込んで、バックキャストのアプローチに基づき、学び直しのテーマを探ってみるのも良さそうに思います。

変化への適応力を養うには学び直しが必要です。何をどのように学び直しすれば良いのか?、いつまでを目途に習得すれば良いのか?など、考える機会を持つことは、自身にとっても、QOLを高めて「Well-being=より良く生きる」を叶えるために必要なこと、と感じました。

また、年末のニュースに、政府が新会議「教育未来創造会議」を立ち上げ、初会合を開いた、というニュースがありました。
社会人が大学やオンライン教育で学び直す「リカレント教育」の強化のほか、人工知能(AI)やグリーンといった成長分野で人材を育成するため大学学部の再編・拡充などをめざす、という内容でした。

教育改革の軸足を、社会人の「学び直し」に移す姿勢を鮮明にしたものでしたが、最近富みによく紹介される言葉として「リカレント教育」と「リスキリング」という言葉があります。
ここで、それぞれの意味について、(株)リクルート リクルートワークス研究所の資料を参考に整理してみたいと思います。

リカレント教育とは、「働く⇒学ぶ⇒働く」のサイクルを回し続けるありようのこと。
新しいことを学ぶために「職を離れる」ことが前提になっています。
※就業しながらオンライン講座などを利用して大学や教育機関に通う場合もあります。

リスキリングは、単なる学び直しではなく「これからも職業で価値創出し続けるために」「必要なスキル」を学ぶ、という点が強調されています。
※DX時代の人材戦略として注目されるようになったもので、デジタル化と同時に生まれる新しい職業や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業につくためのスキル習得を指すことが増えており、企業が全従業員に対して実施するところも出てきました。

わたしたちの学び直しのスタイルはライフスタイルと同様、人それぞれ多様であって、一人ひとり異なっていて当然です。世間の流行などに合わせる必要はありません。  
ただ、日々の暮らしや生活に影響があり、将来の好機や脅威にもなる【メガトレンド】には関心を持たざるを得ません。

新年を迎えるにあたり、読者の皆さまには、今年も好奇心のおもむくままに自分軸の価値観で、楽しく前向きに新たな「学び直し」に挑戦していただければ幸いです。

皆さまが、健やかで自分らしく心豊かな生活が送れますように!
今後ともQOLジャパンは、より良く生きるため「学びとつながり」の場を提供して参りたいと願っています。

それでは、本年もQOLジャパンをどうぞよろしくお願いいたします。