EXPO 2025 大阪・関西万博を学びの場に!

さて、今回の話題は「EXPO 2025 大阪・関西万博」についてのお話です。

正式名称、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催まで、あと130日をきりました。
2025年4月13日(日)~10月13日(月)の184日間、大阪の夢洲(ゆめしま)を会場に、161カ国・地域と9つの国際機関が参加して開催されます。
まず最初に、簡単に開催概要を紹介しますと、

テーマ    いのち輝く未来社会のデザイン
サブテーマ ・いのちを救う
      ・いのちに力を与える
      ・いのちをつなぐ
コンセプト  未来社会の実験場
開催機関   2025年4月13日(日)~ 10月13日(月)※184日間
開催場所   大阪 夢洲(ゆめしま)※大阪市此花区
来場者想定数 約2,820万人

といった内容となります。
日本では、1970年(昭和45年)に大阪の千里丘陵で開催された70年大阪万博が最初の国際博覧会でした。
参加国は77カ国。4つの国際機関が参加して、過去最高の約 6421 万人の来場者数でした。
その時から55年。皆さんは、1970年当時は何歳でいらっしゃいましたか?
わたしは中学生でしたが、まさしく昭和の時代、当時は全てが活気に満ちていて、家族の元気な姿が想い出されて大変懐かしく感じます。
70年大阪万博の開催は、終戦25年目の年にあたり、戦後の高度経済成長を成し遂げて、アメリカに次ぐ世界第 2 位の経済大国となった日本の象徴的な意義を持つイベントでもありました。

想い出すことはいっぱいありますが、この70年大阪万博は、アジアで初、かつ日本で最初の国際博覧会で、テーマは「人類の進歩と調和」でした。
そして今でも口ずさむことが出来るのですが、三波春夫さんが「世界の国からこんにちは」というテーマソングを声高らかに歌われていました。
1番人気のアメリカ館ではアポロ12号が持ち帰った「月の石」が展示され、宇宙開発競争を繰り広げていたソ連館でも人工衛星などの展示があり、どこも見物客が殺到し、連日長蛇の列ができていました。
万博のシンボルでもあった岡本太郎さん制作の「太陽の塔」は、象徴的で、吹田市の万博記念公園には、現在もそのままの姿でそびえ立っています。

そして万博効果の現れでしょうか。この70年大阪万博を契機として、普及したものもたくさんあります。
例えば、動く歩道に電気自動車、ワイヤレステレホン、そして食べ物の分野でも、ケンタッキーフライドチキンなどのファストフードや缶コーヒー、ブルガリアヨーグルトなどもありました。
やはり、この時に始めて食べたものの印象はしっかり記憶に残っています。

日本では、その後もいくつかの国際博覧会が開催されていますが、皆さんはどの博覧会を覚えておられますでしょうか。
・1975年 沖縄国際海洋博覧会(沖縄海洋博)
・1985年 国際科学技術博覧会(つくば博)
・1990年 国際花と緑の博覧会(花博)
・2005年 2005年日本国際博覧会(愛・地球博)
などの印象深い博覧会がいくつもありましたね。

そしてただ一つ、忘れてはいけないと思ったことは、1940年(昭和15年)に東京で開催される予定であった「紀元2600年記念日本万国博覧会」が、戦争や諸般の事情により中止されていたということです。
あらためて、万博やオリンピックは「平和」であってこその催しであるということを思わずには居られませんでした。

そこで今回、わたしは、このような平和の祭典でもある国際博覧会に接する機会は今後もそうそうあるものでは無いと考え、ボランティアをおこなってみたいと思い、すぐに応募しました。
ボランティアの募集は、「会場ボランティア」と「大阪まちボランティア」の 2 種類があり、何とか運良く選んでいただいたのですが、大変な人気で、応募期間約 3ヶ月の間に何と 55,634 名もの応募があったそうです。
ですので、当初の募集定員は約 2 万人でしたが、定員を大幅に上回る応募があったため、急遽、約 3 万人に増やされたそうです。
すごいですね!

そして、素晴らしいと感じたことがあります。
それは、このたびのボランティア研修の資料として拝見したのですが、応募者の実に約 4 割を若者が占め、10代と20代のボランティアさんに応募した
理由を聞いたところ、ベスト 3 位までの理由が、
1位 ボランティアに興味があったから
2位 海外の人と交流ができると思ったから
3位 自分の将来に役立ちそうだから
という理由でした。

とかく、最近の日本の若者はパスポート保有率も少なく、海外への興味が薄れがちで「内向化」しているといわれますが、こと今回の万博ボランティア応募者にはあてはまらないようですね。

ところで皆さんは、大阪・関西万博の公式キャラクターの「ミャクミャク」、そして、スペシャルサポーターのバーチャルャルヒューマン「imma(イマ)」のことはご存知でしょうか。
わたしもボランティアのオンライン研修の動画で、初めて知ったのですが、immaは、東京2020パラリンピックの閉会式にも登場していたそうです。
動画では、ミャクミャクとimma が揃って、万博会場の大屋根リング(世界最大の木造建築)を紹介してくれました。
immaは、ピンクのおかっぱ髪の若い女の子という感じですが、年齢や国籍は公開されておらず、神秘的な魅力を持っています。

では、ミャクミャクはどうでしょう?
大体の姿形は知っている方も多いと思いますが、その先の生まれ育ちや性格は、知らない方も多いのではないでしょうか。
では、そのミャクミャクについて、簡単にまとめてみますと、

○愛称「ミャクミャク」について
細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物。
その正体は不明。赤い部分は「細胞」で、分かれたり、増えたりする。
青い部分は「清い水」で、流れる様に形を変えることができる。
なりたい自分を探して、いろんな形に姿を変えているようで、人間をまねた
姿が、今の姿。但し、姿を変えすぎて、元の形を忘れてしまうことがある。
外に出て、太陽の光をあびることが元気の源。雨の日も大好きで、雨を体に
取り込むことが出来る。

○プロフィールについて
出生地   関西のどこかにある小さな湧水地。
性 格   人懐っこいが、おっちょこちょいでよくポカをする。
特 技   色々な形に姿を変えられること、雨上がりに虹を見つけること。
好きなこと あらゆる生き物や物事と触れ合うこと。

このように、あらためてミャクミャクのプロフィールを見てみると、本当におもしろいですよね!
実は以前に、万博の機運醸成を目的に、当法人でオリジナルのミャクミャク体操を創作しようと、作詞や作曲、歌にあわせての簡単な体操(動作)など、みんなでチャレンジを試みたことがありました。
結果は、わたしの力不足で残念ながら実現はしませんでしたが、ご協力くださいました皆さまには本当にお騒がせして申し訳ありませんでした。

ただそのような中で一つだけ、今回、実現した試みがあります。
当法人では、2022年より、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現し、SDGsの達成に貢献するためのプログラム、「TEAM EXPO 2025」共創チャレンジに登録参加を行っておりました。
その試みは、QOLジャパンというチーム名で行う「みんなで創るQOLフェロー検定」1000問チャレンジ、という名の取り組みです。
しかしながら、この共創チャレンジですが、簡単なようでなかなか上手くいかず、トライ&エラーの連続でした。
そこで以前より、会員の皆さんにもご協力いただいていた設問を編集し、いよいよ今月の12月中旬より、「Well-beingにつながるQOLフェロー検定」の初級コースを実施することとなりました。
ご支援、本当にありがとうございます。

大阪・関西万博の最後の情報になりますが、わたし自身は今回、世界各国・地域のパビリオンやテーマ館も楽しみですが、特に「大阪ヘルスケアパビリオン」の出展内容が今から楽しみでなりません。ワクワクしています。
なぜかと言いますと、この大阪ヘルスケアパビリオンが、「生活の質(QOL)を向上させる」ことを狙いとしているからです。
まさしく、“ わたしたち一人ひとりが実践していること “、そのものです。
「REBORN(リボーン)」というテーマも魅力的です。
このテーマには、“「人」は生まれ変われる “、“ 新たな一歩を踏み出す “という意味が込められています。

このたびの大阪・関西万博のコンセプトは未来社会の実験場ですが、わたしたちに取っては、当法人の活動は、ある意味で「シニア社会の実験場」でもあると考えています。
未来志向の活動や体験は生活の質(QOL)を向上させ、昔の音楽や映像を見聞きすることは認知機能の低下をおさえ、アンチエイジングの特効薬でもあります。
「百聞は一見にしかず」、と申しますが、生きている内にこれまで食べたことの無いような各国の料理を味わう機会や、今まで見たことの無いようなものに出会える機会はそうそうありません。
ぜひ皆さん、2025 大阪・関西万博へでかけてみませんか。(ふ)