chocoZAPって知ってますか?
さて、今回の話題は「chocoZAP」についてのお話です。
“ chocoZAP(チョコザップ) “ って何のことかご存知でしょうか?
最近、街中を歩いていると、 chocoZAP という看板を掲げた店舗をよく見かけます。
chocoZAP とは、月額2,980円(税込3,278円)で、原則24時間365日全店のトレーニングマシンが使い放題との触れ込みで、すい星のごとく現れ、瞬く間に店舗数約1600店、会員数約130万人までに急成長したフィットネスジムのことです。
・RIZAP(ライザップ)が作ったコンビニジム
・1日5分から始められる初心者向けの24時間ジム
・体も心も健康になれるスマートライフジム
などのキャッチフレーズで評判を呼んでいます。
実は、私事で恐縮ですが、昨年、自宅近くのコンビニ跡に chocoZAP ができたのを契機に入会し、今でも週に1~2回程度利用しています。
自分でも意外でしたが、この1年間で何となく少し若返った気がして、私のやる気スイッチが起動してしまいました。
ここ1年の間にも、通りすがりにいくつかの店舗を利用しましたが、最近の利用者の状況をみると、これまで以上に女性の方やシニア層の方が随分増えたような感じがします。
昨年、「マーケター・オブ・ザ・イヤー2023」の優秀賞にも選出された格安フィットネスジム chocoZAP ですが、2022年7月のサービス開始からわずか13か月で、国内フィットネス業界における会員数 1位を記録したそうです。
こんなに短期間で全国一を成し遂げるとは、凄いですね!
わたしが今回、この chocoZAP を取り上げてみたくなった要因は、このスタートアップ的なヘルスケア事業が、社会的に大変意義がある取り組みであると感じたからです。
それは、「運動無関心層」といわれる、これまであまり運動に関心を持っていなかった層をも取り込み、新たな市場を創造し、運動習慣づくりの場を全国に開いたことにあります。
「一億総健康社会の実現」をめざして、これまで顕在化していないニーズを捉え、約2年で全国47都道府県への出店を達成し、健康増進の場を提供していることは凄いことです。
まだまだ改善の余地はあるというものの、上手く継続できれば、おそらく十数年後には、“ 健康寿命の延伸 “ に大いに寄与した企業として、表彰されるのではないかと思っているほどです。
その他にも、驚くべきことがいっぱいあります。
例えば、chocoZAP 入会時に、いろいろなプレゼントが用意されていることも驚きでした。
入会者全員にスターターキット(体組織計やヘルスウォッチ)がプレゼントされるほか、入会キャンペーン期間であれば、その季節にあったキットなどもプレゼントされます。
また入会後も、店舗内では提携した飲料会社などの商品がプレゼントされたりするなど、お楽しみ企画が随時行われています。
このような企業努力といいますか、顧客目線にたったお得感満載の取り組みや仕掛けには驚かされることばかりです。
さらに感心したことは、chocoZAP は無人営業ですが、スタッフが誰もいないにもかかわらず、そこから生じる様々な課題を補う “素晴らしい仕組み“ があったことです。
それは本当によく考えられたもので、実は、会員がジム内の清掃や備品の補充を手伝うと、月額料金が最大2千円安くなる「フレンドリー会員制度」という仕組みがあったのです。
このような仕組みのおかげで、人手不足の状態であっても影響を受けることなく、逆に、“ 一緒に chocoZAP を盛りあげたい “ というポジティブ思考の会員との共創運営が成り立っています。
もちろん、時にはスタッフが点検や会員の声を聴くために店舗を訪問していますが、今はどの職場でも人手不足の状況で、DXなどデジタル技術を活用しなければ業務が回らない時代となりました。
その点この chocoZAP は、無人営業でスタッフも必要ありませんし、入会手続から店舗での入退場、ジム機器の使い方の説明、店舗内サービスの予約、日々の健康管理など、そのすべてが 「chocoZAPアプリ」の操作一つで完結できます。
そして店舗内では、ジム機器の一つ一つにはタブレットが設置されていて、おすすめの 通販商品の案内や「chocoZAP TV、ライザップキンリョク大学」という名で、様々な健康・美容に役立つセミナー動画が流れています。
「一億総健康社会の実現」、本当に素晴らしい取り組みですね!
わたしたちQOLジャパンが目指すことと同じです。
そのような訳で、またまた私事になりますが、利用を重ねる内にこの会社を応援したいと考えるようになりました。
その手段の一つが株主になるという選択です。
chocoZAP を経営しているRIZAPグループ(株)は、今は赤字の企業ではありますが、昨年早々、思い切ってその企業の株を 旧 NISA制度を利用して買うことにしたのです。
現在の株価は一株当たり250円前後ですが、2023年早々の時点では、株価もまだ100円台でしたので、単元株(100株)を買っても一万数千円の元手で済みますので、年金シニアにとっても手が届く範囲です。
昨今のような物価高の折には、お金の価値が目減りするといわれていますが、それを補うためにも「貯蓄から投資へ」の実践にもなり、株主優待とともに今後の成長が楽しみです。
奇遇なことに先日、日本経済新聞の「ヒットのクスリ」欄に、二日連続でchocoZAP に関する面白い記事が掲載されていました。
題名は、チョコザップから見た県民性という記事です。
chocoZAPでは、約130万人近い会員を集めていますが、デジタルへの投資が進んでおり、何と100万人規模の行動データを蓄えるまでになっています。
そこで「利用動向に地域差はあるのか」を尋ねたところ、ちょうど県民博士として活躍中の木原誠太郎氏の考察をベースにして、都道府県の県民性を調査し分析していたというのです。
例えば、ジムの柱である筋トレランキングでは、
全マシンの利用時間における無酸素運動マシンの利用時間割合を分析すると、利用率1位の「筋トレ好き」は、和歌山県だったそうです。
和歌山県は、「自然豊かな環境で育ち、体を動かすことが生活の一部になっている。そして、自分をしっかり持っている県民性。このため自らの限界に挑戦し、達成感を味わうことを重視した結果ではないか」(木原氏)と、その理由が書かれていました。
また、美容好き男子ランキングや利用が多い高校生ランキングでは、
美容が好きな男子では沖縄県が1位。またチョコザップ利用が多い高校生は1位が福井県、2位以下は宮﨑、奈良と続いているそうです。
意外でしたが、高校生がチョコザップを利用する場合、セルフ美容が多いらしいのです。「高校生は自己成長への意欲が旺盛で、セルフケアは自己投資の積極性を映している」(木原氏)
上記いずれも、地方には男性向け美容サービスの企業が少なく、手軽に利用できるチョコザップで試してみるケースが多いのかもしれません。
そして最後に、コスパ(コストパフォーマンス)ランキングでは、
ジム内の清掃や備品の補充を手伝ってもらい、月間の料金が最大2千円安くなる特典利用者の割合で算出したそうですが、1位は島根県で、2位以下は兵庫、大阪、奈良が続くという結果だったそうです。
島根県民は「伝統を重んじ、地域への愛着が強い」(木原氏)
自分の利用する店はきれいにして、しかも割安になる。実にしっかり者が多い。ちなみに2位以下は価格に敏感な関西が多いのは誰もがうなずくことかもしれませんね。
いかがですか。ついつい語り尽くしてしまいました。
今回、初めて chocoZAP をお知りになった皆さんも、少し身近に感じられたのではないでしょうか。
つい先日の平日の朝、出勤前らしい女性の方がビジネス服のまま、数分でしたが、マシンで運動をされてすぐ出て行かれました。
このような光景を見ると、一日たった5分の「ちょいトレ習慣」が身につきそうな感じがしませんか。
適度な運動は、QOLを高めるのに役立つ取り組みの一つです。
皆さんもぜひ、無理のない運動習慣を身に付けられて、Well-being(心身の健康・幸福)をかなえてみてはいかがでしょうか。(ふ)