68周目の旅立ち
明けましておめでとうございます。 盲目のウクレレ講演家、亀ちゃんです。
昨年も多くの方々に支えられ、幸せな一年を過ごすことができました。本当にありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新しい年が始まり、暦が1月1日に戻り、ふと考えました。
毎年、元旦に心をリセットし、新たな一年をスタートしていますが、「昨年に比べ、この私…成長できているのかなぁ…」と。
もしも、私が西に西に向かって地球を歩いて行けば、また元の位置に戻ってきます。
そして、さらに2周目を回るとしたら、スタート地点は同じ場所ですが、今度は確実に一回目よりも上手く回れると思います。
1周目で得た知識や知恵が使えるから、要領よく速く回れるでしょうし、楽しむことも増えると思います。
毎年、同じように感じる1月1日ですが、わずかでも成長できている私のはずです。
知らず知らずに成長している、庭の植木のように。
地球は1年をかけて、太陽の周りを一周します。
そう考えると、67歳の私は生まれて今まで太陽を67周したことになります。
1周目よりも、2周目…、67周目。
これまでの67周の経験で学んだこと、成長できたことが「68周目の始まりになるんだ」と思いました。
話は少し変わりますが、前に教えてもらった話です。
地球の周囲は4万キロメートルあるそうです。
その地球が24時間で一回転するということは、回転の速度が時速1,700キロメートルだそうです。
「えぇー、新幹線と比べてもそんなに速いのっ!」と思いました。
また、光の速度は1秒に地球を7周半も回るそうですが、普段見ている太陽の光は、太陽が500秒前に放った光だそうです。
「へぇー、太陽はそんなに遠いところにあるんだ」と思いました。
それで、先ほどの話に戻りますが、地球はその遠い遠い太陽の周りを1年で回ります。
その速度は何と時速107,000キロメートルとか。
自分では回っているとか、走っているとか感じないのですが、すごいスピードで動いているみたいです。
私が1時間ほど「ぼぉーっ」としているうちに、実際は107,000キロメートルを動いていることになります。
「これはウカウカできないぞ」と思いました。
このように、地球号と一緒に私も一年一年を繰り返しています。
その繰り返しから、ふと「輪廻転生」の考えが浮かびました。
もし、生まれ変わりがあるとすれば、私が生涯を終えるまでの成長が、次の世で私が生まれる時の始まりになります。
だから「もう年だから」と諦めるのではなく、いくつになっても成長することは大事で、大切な意味があると考えました。
昔、母から聞いた話が思い出されます。
「音楽でもスポーツでも、天才と言われる人は、前の世で一生懸命、一生懸命、練習してきた人なんやろねぇ」という言葉が。
私がこの世に命を受け、一生を送る意味と目的は「成長」するためと考えたら、妙に納得できました。
『生涯学習』の言葉は、そういう意味も含んでいるかもしれません。
これまで積み重ねてきた知識と知恵をフル活用し、今年の成長に結び付けたいです。
それと同時に「次の旅には持っていかなくて良いもの」は、手放して「リセットと再スタート」の心で私の68周目の太陽一周旅行を、楽しみたいです。
皆様の、新たな素敵な旅をお祈りしております。
2025年 元旦 亀ちゃん