貧乏防止策

さて、今回の話題ですが、睡眠不足と運動不足が貧乏体質に与える影響について触れてみたいと思います。

睡眠不足と運動不足を放っておくと貧乏になる理由
「よい生活習慣が、豊かな生活につながる」というのは、誰だって分かっていますし、当たり前のことだと言えます。
しかし、それでもその当たり前を当たり前だと実践できている方は、あまりいないのではないでしょうか。
厚生労働省の調査によると、運動習慣のある人は半分もいませんし、睡眠時間として妥当と言われる1日7時間以上の睡眠時間を確保できている人も半分を満たしてはいません。
要するに、「日本人の過半数が運動不足や睡眠不足で苦しんでいる」ということです。
これらは、健康を害するだけでなく、経済的に見ても不利な面が多いですから、いち早く改善した方がよいと言えます。

睡眠不足は貧乏につながる!
科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載された論文によると、睡眠不足な人は貯金が減る傾向があるのだとか。
もともと睡眠不足は認知機能を鈍らせる効果をもたらします。
1時間の寝不足で「脳みそは酔っ払いも同然になる!」なんて話が有名ですが、それほど意思決定力が落ちるようなのです。
さらに、ノーベル賞を受賞者の行動経済学者ダニエル・カーネマン氏の研究によると、「睡眠不足は不幸につながる!」なんて話もあります。
ディーキン大学の研究では、「不幸な人は貯金もできない」ことが分かっていますので、これも見逃せないポイントでしょう。
要するに、睡眠不足は「不幸になるうえ貯金が減る!」という、最悪な習慣だということですね。
また、睡眠不足は先延ばしを増やしてしまいます。
アムステルダム大学の研究によると、「先延ばしの原因は、個人の資質ではなく睡眠不足である可能性が高い」ことが確認されています。
「貯金をした方がよいのはわかっているけど、まだ今はよいかな……」なんて、先延ばしにしていませんか?
もしそうなら、まず睡眠時間を確保しましょう。
悪い癖が、治るかもしれませんよ。
さらには、「睡眠不足で寿命が縮まる」なんて話も聞きますから、経済的な面だけでなく、そもそも睡眠不足は健康を害するよくないものだと言えるでしょう。

運動不足も貧乏につながる!
厚生労働省の調査によると、運動習慣がある人ほど高収入な傾向があるような分析がなされているようです。
やはり、運動も人生には欠かせない要素みたいですね。
運動が健康に与える影響は大きなものですが、運動を日常的に続ける、継続をしていくといった姿勢や考え方が、仕事などへの考え方にも通じるものがあって高収入の傾向につながるのではないでしょうか。
やはり、継続は力ですね!
「忙しくて運動する時間が無い!」などと言っている場合ではありません。
労働環境が悪くて運動不足なら、職場を変えた方がよいでしょう。
逆に、労働環境が良いのに運動不足なら、早く生活習慣を改善すべきです。
ちなみに、運動をすると経済的に有利なだけでなく、「運動をすることで鬱が治った!」という研究もあります。
また、アメリカ心理学会のプレスリリースによれば、「運動はストレス解消にも効果的」という話もあります。
総合して考えてみると、「運動をするとストレスを解消でき、幸福感も高まり、経済的にも豊かになりやすい!」ということです。
また、医学博士であるジョン・レイティは著書の中で、「脳を鍛えるには運動しかない!」なんて話もしています。
運動は1日20分でも効果があるうえ、即効性もあります。
今すぐにでも始めた方がよいでしょうね。

まとめ として
睡眠不足や運動不足の問題は、「身体に悪いから気をつけようね」というレベルの問題では決してなく、人生全体から見て、とても大きな問題であり、リスクです。
睡眠不足や運動不足を「お金が無い」「時間が無い」といって諦めている方も多いようですが、それは間違いかも知れません。
むしろ、睡眠不足や運動不足が原因で、お金や時間が無くなっている可能性が高いかもしれないのです。
読者の皆さん方も、well-beingを叶えるための必須条件には、十分な睡眠と運動が欠かすことが出来ない大切なものであるといった認識をもっていただきたく思います。
睡眠と運動を今一度経済的な視点から考えていただき、生活リズムの中に継続的に取り入れていただければ幸いです。