笑いのすすめ

最近、声を出して笑ったことがありますか?
仕事や日常に追われて、気付けば眉間に皺が寄っていたりしませんか?
特に現在のコロナ禍で、以前のように誰かと話をしたり飲みに行ったりして笑うということが少なくなっているのではないでしょうか。

「笑い」には、免疫力をアップする、自律神経のバランスを整える、血糖値が上がるのを防ぐ、脳を活性化する等様々な効果があると言われています。

新型コロナ等のウィルスが体内に侵入した時に、自然免疫としてまず活躍する免疫細胞の一種が、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。
笑うと、このNK細胞が活性化して免疫力がアップするそうです。NK細胞はがんの免疫療法でも注目されています。

人は、楽しいことをしている時は自然と笑みが浮かんできますし、落語やお笑い番組を見て笑うことも気分転換やストレス解消になります。
笑うと、腹式呼吸や深呼吸と同じような呼吸ができて、血行が良くなります。
また、顔の筋肉を使うことでアンチエイジング効果も期待できます。

「笑い」について、面白いのは、本当に楽しくて笑う「笑い」でなくても、特に楽しくなくても声を出して笑う作り「笑い」でも効果があるということです。

では、試しに、「笑いヨガ」を実践している方に教えてもらった「笑い」をやってみてください。

①まず、両手を上に上げてバンザイのポーズを取り、笑顔で「ワハハハハ」と声を出して笑ってみてください。何か面白かったこと、楽しかったことを思い出してみてください。もし何も思い浮かばなくても、ただ声を出して笑うだけでいいです。

②手を下に下げて、背中を丸め、下を向いて、「楽しいね」と言ってみてください。
手を上に上げて、顔を上に向けて「悲しいね」と言ってみてください。

下を向いて「楽しいね」と言った時に、楽しい気持ちになりましたか?
上を向いて「悲しいね」と言った時に、悲しい気持ちになりましたか?
何かちょっと違和感があったのではないでしょうか。

人の気持ちは身体の動きと連動しています。

だから、たとえウソの作り笑いでも最初にやったように手を上げて声を出して笑うと、「あっ!楽しいんだ!」と脳が勘違いするんだそうです。
そして、笑いは他の人にも伝染します。

落ち込んだ時、気持ちが重い時は、なかなか笑うことが難しいかもしれませんが、体操だと思って笑ってみるのもいいかもしれません。

まず手始めに、ご家族や、職場、散歩途中等で出会った方と笑顔で挨拶することから1日を始めてみませんか?