「ヘルスケア」のアプリがすごい!

さて、今回の話題は「ヘルスケアアプリ」と「治療用アプリ」についてのお話です。

メガトレンドでもある「ヘルスケア」は、健康の維持や増進のための行為、健康管理のことをいいますが、世界的な高齢化の進展や健康志向の高まりの中で必要性が急激に高まっている分野です。

未来志向のグローバル企業が、今最も「今後の成長領域」と位置づけている事業の1つ、それが健康・医療を指す「ヘルスケア事業」といわれています。

特に、ここ数年に及ぶ新型コロナウイルスのパンデミックは、健康・医療への関心を高め、私たちの生活にも大きな影響を与えているのではないでしょうか。
身の回りを見渡してみますと、テクノロジーの進化や医学研究によって開発された、驚くような注目すべきヘルスケア関連の商品やサービス、ソフトが続々と登場しています。

ここで、改めて私たちに身近な「ヘルスケアアプリ」から最新の「治療用アプリ」の数々を皆さまと一緒に学んで参りたいと思います。

アプリ(正式名称:アプリケーションソフトウェア)とは、LINEや地図、天気など、特定の用途や目的のために作られた専用のソフトウェアのことをいいます。
例えば、スマートフォンの画面に表示されているアイコン(四角いマークなど)はは、その一つ一つがすべてアプリです。

皆さんも、日頃から多岐にわたる用途のアプリを利用しておられると思いますが、身近なヘルスケアアプリとしては、どのようなアプリを使っておられますか?

ちなみに私は、「dヘルスケア」という健康管理アプリを利用しています。歩数や体重などを簡単に記録できたり、健康維持に役立つ機能や情報が充実してい
ます。また、歩数ミッションを達成するとdポイントがたまるのでゲーム感覚で楽しめるのも魅力です。※私は、一日一万歩をミッションにしています。

次に紹介するアプリ情報は、ヘルスケア関連のウェアラブル端末についてのご紹介です。
ウェアラブル端末とは、ユーザーが主に服や腕など身に付けたまま使える端末のことで、主流となるスマートウオッチタイプと活動量計タイプがあるようです。

ここでは、Apple Watch(アップルウオッチ)のおすすめヘルスケアアプリ情報を取り上げてみます。モデルによって異なりますが、Series7には健康に役立つ機能を持つアプリが豊富に備わっています。
例えば、ユーザーの睡眠時間と質、血中酸素ウェルネスアプリ、心電図・心拍数をモニターして注意が必要な兆候を素早く伝えてくれるアプリ、歩行の安定性を評価して転倒リスクが高まった場合は通知を受け取ることができるアプリもあります。

さらに、ヘルスケアの共有機能を使うと、保存されている健康に関するデータを、家族・介護者とも共有できる優れものです。

次に紹介させていただくアプリは、個人の「well-being度」を数値化で見える化し、世界で初めてパーソナリティを分析して個人の動機付けまでを行なうアプリです。
このシステムを開発したのは、2018年設立のSocial Healthcare Design(株)という会社で、アプリ名は「Happiness Bock」といいます。

個人と社会、企業みんなが幸せになる共創社会の実現を目指している 神奈川県横浜市にあるスタートアップ・ベンチャー企業ですが、実証実験共創パートナーを募集
しています。
現在既に、複数の企業が「従業員の健康と組織パフォーマンス向上」のための実証実験を開始しており、注目されているヘルスケア企業です。

従業員の未病段階の健康を、ココロ・カラダ・キズナ(人や社会とのつながり)の健康バランスで分析し、その改善を意識した自己管理は、「well-being度」を上げ、「一生モノの健康習慣」を身に付けることに役立っています。

最後にご紹介するのは、一般のヘルスケアアプリとは異なり、医療機器として薬事承認が必要な医師のみが処方できる「治療用アプリ」の情報です。

治療用アプリとは、医学的エビデンスに基づき個別に最適化された治療ガイダンスをアプリを介して提供するもので、認知や行動変容を通じて治療効果を創出する、
第3の治療法といわれている画期的なものです。
患者がスマートフォンやタブレットを使用して、診察外の時間帯での治療も実現できる、医療業界の常識を変えるソフトウェア支援型のツールです。

治療用アプリは米欧が先行していますが、日本でも2020年に(株)CureApp(キュア・アップ)という東京の会社が、「ニコチン依存症治療用アプリ」で国内
初の薬事承認を得て、今では保険適用にもなっています。
さらに、この2022年4月には世界初とされる「高血圧治療補助アプリ」が薬事承認を取得、発売する予定と発表されたところです。素晴らしいことですね!

その他にも、アステラス製薬(株)が「糖尿病治療アプリ」の実用化を進めていますし、(株)サスメドは不眠症向けの承認を申請中で、2023年にも提供が開始される見込みとのことです。

今後、持続可能な未来に欠かせない「脱炭素化」と併行して、少子高齢化が進む中、デジタルシフトが加速し、「ヘルスケア」がますます重要性を増していくことは、間違いありません。
新たな「エイジテック」が開発され、高齢者の困り事を解決してくれる未来が直ぐそこまで来ています。
私たちが取り組んでいる、生活の質(QOL)の向上、「Well-being」を叶えるためにも、このヘルスケア領域の発展に期待していきたいと思います。